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藪 医師(中山祐次郎)

昨夜は会食の後、研修医時代の同期の飲み会でした。年に一度、早逝した同期の命日近くに集まります。馬鹿でしたが、頑張り屋の外科医でした。研修医時代の精神的・肉体的に極めて苦しいときを、歯を食いしばって共に過ごした男でした。 昨日ほど、見城さんがよく仰るこの言葉を噛み締めた日はありません。 「あなたがなんとなく生きた今日は、誰かがどうしても生きたかった明日だ」 あの男のことを思い出すにつけ、私はどうしても「なんとなく」生きる訳にはいきません。あの男が目を見張るほどに、この命を漲らせて生きねばなりません。生きている、それだけで気にすべきリスクなどどこにもないのです。この世には「やる」か「やらない」かしかないのだとしたら、私は常に「やる」を選びたい。どうしても生きたかったあの男の分も、生きるために。

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