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藪 医師(中山祐次郎)

今年も母校・聖光学院(福島じゃなく神奈川)で高1生に話をしなさいと、当時のサッカー部顧問(今は副校長)からお達しあり、明日行ってくる。 そういえば母校はドラゴン桜の舞台になったらしい。 スライドをkeynoteで作っていて思う。どうしても、あの時代を思い出すだけで感情的になってしまう。 あの時代。 誰にも負けたくないのに、誰にも勝てる気がしなかった時代。 多動過ぎて授業など聞いていられず、成績が低迷しずっと学年で180位/220人だった時代。 授業中窓から見える横浜の港に、心を飛ばしてしまっていた時代。 何も努力することなしに、「自分は将来どうなってしまうんだろう」と思い悩んでいた時代。 安心しろよ、うまくいくから、なんて気軽に言えない。これまで自分が辿ってきたイバラの道を、中山少年に伝えるのは忍びない。 そして当時の僕より成績が優秀な聴衆の8割くらいに、どんな顔をして話せばいいのか、やっぱりわからない。 当直明けのくぐもる頭でさんざん悩んだあげく、やっぱり「あの頃の自分」に話すことにした。今はひと学年50人も東大に行くらしいから、きっと苦しいヤツもたくさんいるだろう。そんなヤツに、ひとこと「自由に生きていい」と言いにいこう。

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