人生の分岐点を決める何かっていうのはすごく大切だと思うんだけど、みんな気負いすぎじゃない。最近就職活動をしていて将来のことを考える時間と機会がすごく増えたんだけど、やっぱり就活失敗した未来の方がワクワクするんだよね。内定なかったらお笑い芸人になるとか言ってるけど、まあそれは4割くらい本気だとしても、まだ知らない世界が沢山あってそれを知りたい気持ちもある。でも多分その知らない世界を知るためにはお金と信用が必要でそのために働くなら分かるんだけどね。でも静岡で働いて一生静岡にいて(それが独り身だとしても、誰かと共に暮らしていたとしても)死んでいくっていうのも全然悪くはないんだよ。 (それなりの高校を出て、それなりの大学に行った事もあり)俺の周りには優秀なやつが沢山いて、でも全然そうじゃない奴とも関わることが出来て、たった100年の人生を生きる人が日本には1億人も居て、全く同じ人生はないけどみんなそれぞれ自分なりの幸せを感じたり不幸せに囲まれたりで。SNSの普及したお陰で、自分じゃない人がどんな人生を過しているのか、どんなことを思ってるのかが物凄く目に見えるようになって、それはつまり周りの目を気にする時代にもなってきている。それと同時に技術の進歩は著しくて今日必要とされていた仕事が明日には必要なくなる時代になっていて、良くも悪くも1年後の未来を誰も想像出来ない事が当然の時代。じゃあそんな時代を生きる自分がどんな人生を過ごしたいのかって考えた時に一切浮かばなくて、俺はこの3年間で多分ほとんど成長出来ていない。唯一と言っていいほど成長できたこともあるけどそれはまた別の話で。でもこの3年間で気づいたこともあって、それは俺が何か「やりがい」とか「必死になれること」が無かったとしてもそれなりに人生は悪いものじゃなくて、死ぬまでゲームとかやりながら、タバコ吸いながら、フラフラ生きていたとしても多分大丈夫ということなんだよね。 でもこんな考えも多分若い今だから出来ることであって、それなりの歳になったら、その事に絶望する日が来て、なんで若い時に頑張らなかったんだろうっていう後悔が訪れるのも間違いは無いと思う。あの時は楽しかったな、とかあの時に戻りたいなっていう気持ちに襲われて夜も眠れなくなるんだと思う。今はただ若いというだけの見えない未来に支えられて、音楽に励まされて生きてるだけなのに。 明日も見えないこの世界を生きている俺が、3年間をほとんど無駄にした俺が、若いというステータスしかない俺が、それでも、それでも、こんな人生を楽観的に見られているそのたった一つの、でも最も大きなその理由がなんなのか。それに気づくことが出来て就活をしてよかったなって思える。人生に少しでも向き合ってみて良かったなって思う。 「そのたった一つの大きな理由は、変わりゆく時代と世界の中でも、変わらない。俺がどれだけ時間を無駄にしていたとしても、見捨てない。」そういう絶対的確信はやっぱり、自分自身が積み重ねてきた努力の結晶なんだろうな。 また今日は寝て、明日も深く考えよう。