高村空回りしないように慎重にね。笑
全力疾走
トーク情報- 長谷篤希
長谷篤希 日村にはテレビに出るうえでひとつの「モットー」のようなものがあるという。
日村: 無茶振りをされた時に、一回乗っかる、っていう。一回乗っかってみて、ダメだったらダメで良いっていう「精神」。(略)振られた時にいきなり否定しないっていう。要はいきなり突っ込まないで、ちょっと乗ってみて、上手く行けばこのまま行くし、ダメだったら、いやいや出来ねぇわ! って突っ込みゃいいしっていうのが、ちょっとある。それがちょっと、ここ何年かのモットー。(『酒井若菜と8人の男たち』)
そこには設楽への絶対的な信頼が伺える。
たとえば、酒井若菜によるエッセイにこんな一節がある。
「日村さんって無垢だよね」「なんかさ、意地悪じゃない、っていうかさ」と若干の意地悪な気持ちを込めて彼女はメールをしたという。そのメールに日村からはこんな返信があった。
<「意地悪な人なんているの?」
「いやいやいるでしょ」
そう返す私に、日村さんは言った。
「俺の周りには意地悪い人、居ないよ。芸人はね、絶対いない」>(『酒井若菜と8人の男たち』)
「意地悪」の権化のような設楽統を相方に持つ日村がきっぱりと言い切ったのだ。
一方、設楽は「与えられたものを、みんなが思っている以上に面白くする人」「何かをより増幅させる力がある」(『Quick Japan』vol.94)などと「アクター」としての日村を評し、「僕は日村勇紀の面白さを世に伝えるのが使命だと思ってる」(『A-Studio』11年11月25日)と言う。
「1のものを10にも100にもする力がある」と設楽が日村を評するとすかさず日村は「それを言ったら(設楽は)0から1へもってける力があるでしょ」(『バナナ炎』11年5月10日)と口を挟む。即ちバナナマンは二人なら0を100にする力があるのだ。
最初から「すごいことになる」とお互いの才能を100%信じ続けたバナナマンは、現在進行形で「すごいこと」を更新し続けている。