『涙の訳を教えてよ』 終わらない業の果てに 誰かの哀しみに触れ 己を観ては 止められない たましいの叫びをきく 存在の儚さ 思いあがった頭の中 哀しみに埋まりそうな 涙と卑屈な笑顔で連鎖している 世界をまた思い知る わかるか？四足。 ここは籠目の中。 飛べども跳べども 宙は昂い 疲れた羽根を休める場所へ 向かう最中 天には遥か低い空から 見渡した大地 こうしている間にも 腐った果実もが食い荒らされ また枯れた葉がひらりと落ち 土塊になる やれどもやれども声は届かず 羽根をあたえど翔ぶことも信じない 響かせこだますることもただ僅か ほんの人握りの種 を誰にたくそうか？ 空を飛べるだけのただの小鳥 何も成せずに ただ傍観者にしかすぎない 手は届かない 観せてやることもできない 伝えることもできない 無力なただの小鳥 空を飛べども 宙を翔けることを夢見ては 現実の中に悪夢を観続ける 鎖と足枷 猿轡に首輪 気に入って自ら 罠にかかる 加担しだした四足 それを受け入れる四足 もはや夢幻ﾙｰﾌﾟにさしかかる はるか西の方角 屍人の地方 笑っている声が聴こえる 淋しく冷たく孤独な目 天を敵にまわし 荒々しい修羅をゆく者 欲の世界の魔王だろう 血の涙を流しそしておびえている 安心する為に家畜を育て たましいの無いものを量産し すべてを苦しめている もし私があなたなら もし魔王があなたなら もし四足があなたなら もしひとがあなたなら。 あなたたちにはどう見えるのか？ あなたならどうするのか? あなたなら何を望むのか？ あなたならどう描くのか？ 魔王が見る実りの『現実』と書いた 浮世に ただ自然だけが美しく こだまする ただ永遠に。 さぁ またひとっ飛び。 きっと 繋げるさ。 宙を見上げてまってる ひとがいる。 哀しみが希望に変わるまで どうかひとらしさ なくさないで。 俺の理由 哀しい世界。 人が人を食いものにし 食われた善人ですら もう人をしんじない。 それが誰であれ信じない。 怖いから 哀しいから 辛いから 独りが怖いから。 涙が出る。 あなたもわたしも誰も彼も みんな哀しみに生きている。 悦びの為に生きる一歩を 俺たちの時代から あるきださないか？ 一時の悦びに何故罪を犯す。 その罪が世界をまたこうさせる そして子孫に罰のバトンをタスキを 背負わせる。 誰もがきづかない 気づいても流れに負け 気づいて加担し 気づいて哀しみの中に居る もうやめよう。 首をしめあうのは 寂しいよみたくないよこれ以上 哀しいよ。