宗森「結果ですね…まず、肋骨は折れてないようです」
奈々「よかったあ…って、確かに折れたかと思うぐらい痛かったですけど…肝心の体型データのほうはどうなんですか」
宗森「いいですよ…ほら、ここ、背中がすっきりしましたでしょ?」
奈々「背中ですか!?」
宗森「背中から肉を持っていきますからね」
奈々「肝心のバストはどうなんですか」
宗森「…それはまだ残念ながら…」
奈々「変化なしですか!?何が原因なんだろう…?」
宗森「ひとつ考えられるのは、奈々さんの胸を触ってるときに感じたんですけど…」
奈々「何でしょうか?」
宗森「奈々さん、施術中に…ずっと…硬くしてたでしょ?」
奈々「え?…え?」
宗森「コリコリだったわよ」
奈々「え?あの…」カァッ
宗森「…筋肉が。」
奈々「…わざと言いましたね」
宗森「ずっと緊張されてたのか胸の筋肉が緊張しっぱなしだったみたい。もっとリラックスできた方が結果につながると思うの」
奈々「なるほど」
宗森「明日もう1日あるから、もう少しリラックスして、頑張ってみましょう」
奈々「はい。よろしくお願いします!」
宗森「明日やっても結果出なかったら、私またインドの山奥で修行してくるから」
奈々「レインボーマンか!」
宗森「そうよ!そしてあなたは私を指名したの!これがまさしく」
2人「選んでレインボー!」
…こうして翌日も阿鼻叫喚の施術が行われたのですが
結果はご案内の通りなのでした。
【第2幕・了】
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