ユーラックのトーク
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- ユーラック
ユーラック 【見城さんとの出会い】
本当に偶然だった。
藤田さんの本が気になり手に取ってみた
『憂鬱でなければ仕事じゃない』
共著、見城徹。あぁ、この人が幻冬舎の社長か。そのくらいの軽い感想だった。帯の藤田さんとのツーショット。組長のような見た目でこちらを睨んでくる。
少し読み進めると、急に頭を何か重いもので叩かれたような鈍痛が走る。
『楽なことは意味がない。』
『憂鬱なことこそ価値がある。』
なんでこんなに厳しい?
これまでぬるま湯に浸かってきた自分に痛いほど突き刺してくる言葉の数々。切れ味の鋭いナイフを突き付けられたかのようだ。
苦しい。的を得てるから言葉が重くのしかかる。正論だからこそ逃れられない。こんなにも痛みを伴う本に出会ったのは初めてだった。
苦しさの余り、一旦本を閉じた。
こんな説教をされに、本を手に取ったわけじゃない。藤田さんの経営論を聞いて気持ちよくなりたかっただけなのに。
しかし、気づけば、そんな気持ちとは裏腹に、貪るようにページをめくった。
『好きなことをやればいい、信じれば夢は叶う』世でよく聞く耳障りのいい文言を真正面から否定し、仕事も人生も七転八倒しかないという徹底した現実論に、僕は虜になっていた。