MiRAIのトーク
トーク情報MiRAI 三上雅博三上雅博 よく考えると大阪へ修行に行く前はもっと頭がおかしかった。20歳くらいの時、飲み屋で3人の不良と揉めてリンチされボロ雑巾の様にされた。その報復をするため霞んだ視界で血だらけでぼろぼろになった身体を引きずりながら、刃渡り30センチの牛刀を剥き出しでぶら下げ、まるで亡霊の様に飲み屋街を彷徨った。その異様な雰囲気にすれ違う人達は呆然と僕を見るだけだ。
そしてその3人を見つけた。
本当にあと一歩で終わってた。
あと一歩のところで、たまたま僕を見つけた知り合いに後ろからはがいじめにされたおかげで包丁を落とし、その騒ぎで相手に見つかり、2度と立てなくなるくらい再度きっちりボロボロにされた。
人間の顔とは思えないくらい自分の顔は変形した。自分の血肉が潰れるグチャっとした音が何度も何度も頭の中に響くだけだった。
その時に、もし包丁で人を傷つけていたら僕の人生はそこで終了していたのです。
止めてくれたその方に今でもずっと感謝しています。
愛する人や守るものが無い時期のまだ若い僕は、ぶっ壊れて歯止めの効かないただの狂人でした。- MiRAI
MiRAI 石原慎太郎さんの短編小説[処刑の部屋]のラストシーンを彷彿とさせる↑このトークに似たエピソードを昨夜新たにお伺いしました。しかし、三上さんの優しい人となりからは、全くそんなイメージを探し出せませんでした。私は、まずこのコントラストに衝撃を受けました。そして、極上という言葉すら陳腐に聞こえてしまう、三上さんの握られる寿司。あの舌触り、あの折り重なる風味が今でも消えないのです。
見城さんと三上さんによって、日本人の心、日本人の文化とはこういうものだという事が、あまねく発信されますように。世に提示され、刻み込まれ、後世まで残りますように。私が言うのは傲慢だとは思いますが、一夜明けた今、そう願うことしか出来ません。