ヒーロー伝説
トーク情報- 礼二えもん
礼二えもん 私は殆んど捨鉢な気分にさえ堕在していた。憂鬱な暑苦しい日夜であった。私はどうにかせずにはいられないところまでいっていたのである。
だが、私はこんなに未練ぶかい男ではなかった筈だ。むろん人間としての執着は捨て得ないけれど、これほど執着するだけの理由がどこにあるか。何事も因縁時節である、因縁が熟さなければ、時節が到来しなければ何事も実現するものではない。なるようになれではいけないが、なるようにしかならない世の中である。行雲流水の身の上だ、私は雲のように物事にこだわらないで、流れに随って行動しなければならない。
去ろう、去ろう、川棚を去ろう。さらば川棚よ、たいへんお世話になった。私は一生涯川棚を忘れないであろう。川棚よ、さらば。 - 礼二えもん
礼二えもん 2017年10月初旬、「いつものように金払えの手紙しか来てないんだろうな…」と毎度のごとく沈鬱憂うつな気持ちでポストを開けた
すると何か小包みが入っている
「揖保の糸…」
僕は忘れかけていたが、揖保の糸エッセイコンテストというのに、6月後半に応募していた
それが一気に思い出された
開封してみるとハロウィン仕様の特別なそうめんが入っていた
これはエッセイコンテストの揖保の糸賞の景品だった
僕はこういう全国的に公募した文芸で賞をもらったのはこれが初めてだと思う
エッセイの内容は、小6の夏祭りで流しそうめんをしている少年と少女がいて、少女が「わたし、夏休みが終わったら引っ越すんだ…お別れだね…」と言って、少年は流れていくそうめんに恋と夏の終わりを感じる…みたいなものだったと思う