「夢を売る男」百田尚樹 幻冬舎文庫
作家がこんなことかいていいの?出版社がこんな内容の本を世に出していいの?そんなことを鮮明に感じた本だった。最初から最後までノンストップで読み切ることの出来る面白さ。編集者の戦いを綴った作品でありながらどこか小説家、出版社への挑戦状とも感じられる。世にこんな出版社があるのかと驚き半分呆れ半分。確かに自分を表現したい君は溢れかえっている。755でこんなことを綴っている自分もそのひとりか。大学生になりいよいよ就活が見据える歳。ビジネスの形が分かると共にやはり大事なことは金以上に質であり気持ち。ラストの飯島に対する牛河原の対応には心打たれた。
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