ロングコートダディ堂前ロングコートダディ堂前2019年05月04日 01:435月3日(金) バンドをしている同級生から久々に電話がかかってきた。 「今日俺のバンドのライブなんだけどさ、ベースが急病で倒れちまったんだよ!有名レーベルのプロデューサーも見に来るんだ!頼む!サポートメンバーとしてベース弾いてくれねえか!?」と言った感じだった。 僕は 「まかせろ」と言い電話を切った。 その後、もう一度電話をして 何時にどこに行ったらいいかを聞いた。 ライブハウスに到着。 同級生との久々の再会を楽しみたかったがそんな時間はなさそうだ。早速練習を開始した。 同級生はボーカル。本名は孝介だが、バンドの時は 「コース」という名前でやっているらしい。 聞いた時は何とも思わなかったが よく考えたら絶妙に面白い。 バンド名は 「コースバイコース」。 聞いた時はかっこいいなと思ったが よく考えたら震えるくらい面白い。 ライブまで2時間。楽譜を頭になんとか叩き込む。 幸い、楽譜自体は簡単なものだったのでなんとか覚えれそうだ。 すると、楽屋で喧嘩が発生。 マサ(guitar)が家にピックを全部忘れてきたことに対し、エリカ(drums)が怒っているようだ。 蟹丸(keyboard)が喧嘩を止めようとするが、マサに突き飛ばされてしまった。 突き飛ばされた勢いでテーブルの上に置いてあったコーヒーをこぼしてしまい、アンズ(kuchibue)の大事なステージ衣装にかかった。 激怒するアンズ。マサのせいにする蟹丸。 見かねた洗濯バサミ(sentakubasami)が 「落ち着けよみんな!」と一喝するが 全員が無視。 コース(vocal)はしくしく泣いている。 最悪の空気のまま、本番を迎えることに。 お調子者のテツヤ(umekigoe)も本番ギリギリに到着する始末。 ライブが始まる。一曲目は「HAPPYHAPPY」。 とてもハッピーとは言えない。 するとコースが曲前のMCで 「…正直さっきまでメンバーで喧嘩しちゃってて、とてもハッピーな気分ではないです。僕も泣いちゃってましたし…でもね、そんな時でも、この歌を歌えば、ハッピーになっちゃうんよ。こんなときだからこそ歌います。聞いてください、HAPPYHAPPY!!」と言い、曲が始まった。 バンドのメンバーも笑顔になり、空気ががらりと変わった。 そのままライブは大盛り上がりで幕を閉じた。 打ち上げにも参加させてもらったのだが マサ(guitar)がテツヤ(umekigoe)のハイボールをこぼしてしまい再び喧嘩に。 まったく、忙しいバンドだぜ(笑) 1