109F24 70歳の男性。痩せと全身倦怠感とを主訴に家族に付き添われて来院した。5年前に大腸癌の手術をした。3年前に肝臓と肺の多発転移が判明し、1年前から自宅近くの診療所で緩和ケアを受けていた。徐々に食欲不振と痩せとが進行し、1ヶ月前からほとんど食事をとらず寝たきりとなっていた。本人と妻は宗教心があつく毎日のお祈りを欠かさない。妻と長男夫婦が付き添っているが、身近に迫る患者の死を前にして強い不安がうかがわれる。 家族に対する対応として適切なのはどれか。 a 奇跡を祈るよう促す b 感情の表出を支援する c 毎日のお祈りをやめさせる d 取り乱さないよう指導する e 不安を感じてはいけないと諭す