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さやちゃんのトーク
トーク情報
  • さやちゃん
    見城徹見城徹

    写真の自分は軽やかだけど、気持ちは重い。実は僕は毎日気が重いのだ。それを忘れるために何かに熱狂する。気に入った服をコーディネートする。美味しいご飯を食べる。本を読む。映画や芝居を観る。コンサートに行く。ギャラリーを巡る。恋をする。

    憂鬱でなければ、仕事じゃない。
    苦しくなければ、努力じゃない。
    淋しくなければ、恋愛じゃない。

    そう言い聞かせて生きて来た。しかし、死ぬまで続くのか、この[重さ]が?生まれて69年が経ってしまった。これからも[重さ]に耐えて生きて行く。やがて来る[死]だけが僕を解放する。

  • さやちゃん
    見城徹見城徹

    本日の静岡新聞夕刊の僕の連載コラム[窓辺]です。
    『755』(2019.2.4掲載)

    755というトーク・アプリがある。逮捕され、服役していた堀江貴文が出所して、親友のサイバーエージェント社長・藤田晋と作ったSNSだ。因みに、755は堀江の囚人番号である。2人に頼まれてスマホなど使ったことがなかった僕が、覚束ない手つきで始めてみた。
    2回の中断後、2016年2月10日から再開し丁度3年、ウォッチ数も600万近くになる。見知らぬ人たちからの質問に答えるのだが、その中に僕の熱狂的ファンだと言ってくれる「長太郎飯店」というユーザーに気づいた。トークに行くと美味しそうな中華料理の写真をたくさんアップしている。所在地が静岡市清水区だというのも心惹かれ、時間を捻出して高校の同級生を誘って行ってみた。水餃子、油淋鶏、里芋のスープ、ガーリック炒飯、茄子そば…。ごく普通の中華屋なのに出てくる1品1品がとんでもなく美味しい。今や豚まんは全国的に有名で韓国にも進出した。
    オーナー・シェフの石田雅也さんは物静かなナイス・ガイ。以後、755で僕を慕ってくれるユーザー達と何度も訪れている。
    755は不思議な仮想空間だ。見ず知らずの人たちとネット上で会話し、心が通い合えばリアルな世界でも親しくなって行く。長太郎飯店に出会わせてくれたのも755だ。朝のベッドの上。仕事から仕事へ向かう車の中。寝る前の書斎。かくして僕は、今日も無名だけれども懸命に生きている人たちに想いを馳せながら心を込めて文字を打ち込む。