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柴田 新介

書店が開いていた。 商業施設の一角に、扉を開放して対策をしっかり施して書店を開けていた。 有隣堂さんだ。 お目当ての商品とノートを買って、距離をあけて、みんなが静かに並ぶ。 元々、喋りながら並ぶ人は本屋さんにはいない。 本屋さんの静かな情熱、それに呼応するお客さん。 元々もっと危険な場所は今まで見てきてたくさんある。 可能な限りの感染処置を施した書店。 みんなが紙袋を抱えて、ホッとした表情だった。 人が営みを続ける限り、きっと書店は存続し続ける。 今日も明日も、言葉で救われる人が存在し続けるかぎり。

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柴田 新介の一人で熱狂
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