MUSIC STATIONさんのお供に持って行っていた本たちの中の一つ、『彼女。百合小説アンソロジー』です。
ブックジャケットの上にブックカバーがあって、装丁からテンションが上がってしまいます。何回も外して付けて、外して付けて、を繰り返してしまうのです。
ソフトカバーなので持ち歩きにも軽くて、読みやすいのがポイントです!
イラストが綺麗すぎるし、ぱらりと開いてみるとTHE ピンクが目に飛び込んできて、これでもかというほどの“女子”に殴られます。
内容は『百合』がテーマの小説のアンソロジーとなっております。
百合、とは別名GL(Girl's Love)つまり女性同士の恋愛を指す場合によく使用される単語ですが、単なる恋愛関係ではなく、女性同士の独特な関係性を指して使われることも多い単語です。
百合小説と言われると「うーんちょっと私とは違うかもしれない」と思われる方も多いかもしれませんね。
ですが、“女と女の関係性”を生々しく描いた物語というと、少しはとっつきやすくなるのではないでしょうか?
どの作者さまも他にもたくさん物語を書いてらっしゃる方でめちゃめちゃ豪華なラインナップですし、作者さまのことは好きだけど百合、という点で迷っている方はチャレンジしてみる価値は絶対にあると思います!百合、を抜きにしても100%の面白い物語であり、そこに百合の視点が加わることで200%の面白いになっている、と私は思うのです。(100%の面白いってなんだろうって思ってます)
そして、既に百合好きの方も、逆に“百合小説アンソロジー”と言われてしまうと手に取りづらくなってしまいますよね。わかります、その気持ち。
ですが、私たち(?)が10年前から主張してきた「この2人は殺し合えるから百合」「いや殺し合えないから百合なんだ」「ってか逆に百合」がここに描かれているので、是非ためらわずに読んでみてください。ご期待に添えるかと。
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