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古川日出男さんの『平家物語 犬王の巻』(河出文庫)を読みました。
アニメ映画化もされていた作品で、普通のブックジャケット(2枚目)の上からフルサイズのアニメイラストのカバーが掛かっておりました。個人的にはタイトルのフォントが好きです。
やはり平家物語とついているだけあって、テンポが良く、リズミカルにするすると頭に入ってきます。私は平家物語にそんなに詳しくないんですけど、それでも楽しめる作品でした!でも詳しいともっと楽しめるのかなぁと思うなど……
内容は「犬王」と「友魚」それか「友一」もしくは「友有」の物語。やっぱり「犬王」と「イオノトモナ」の物語。
名前というものについて最近考えることがありまして。
名前は存在を表すものだけど、名が変わっても存在は変わらない。変わるのは受け手なのではないか。しかしやっぱり名前によって意識など変わるものもあるのだろうか。
なんてぽやぽや考えていたのですが、ここでも名前というものについて考える機会を得ることができまして、つくづく運が良いなぁと思っております。
閑話休題。
全て語り調によって描かれている物語なので、音読してみても面白いなと思います。内容もポップめで、文章や単語自体もそんなに難しくないので中高生とかにもおすすめです。個人的には平家物語を知る前に読んで、平家物語を知ってもう一度読んでみてほしいなと思います。何も知らない時に、シンプルに文章だけを楽しんで読めるのって貴重だと思うので。
ちなみに私は大体40〜45分くらいで読み終えたと思います。2回に分けて読んだので曖昧ですが。
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