〈シンガポール〉
シンガポール教育省は中等学校におけるコンピューター教育の内容を来年から改めることを決定した。コンピューター技術を最大限活用し、便利な生活を実現する「スマート国家」計画に沿った措置で、まず19の学校で導入する。Oレベルの試験にも新たな教育内容を含める。

昨年のスマート国家構築宣言に際しリー・シェンロン首相は、早い時期から学生がプログラミングに親しむのが望ましいと発言していた。情報技術（IT）の才能を開花させる機会を学生に提供するためだ。

新たな教育内容では、プログラミング、アルゴリズム、データ管理、コンピューターアーキテクチャー（基本設計概念）が中心になる。
学生が習うのは、汎用のプログラミング言語であるパイソンで、現在はOレベルを終了後のAレベルで教えている。

教授に当たる教師によると、パイソンは最も利用されている10のプログラミング言語の1つで、現実の社会のニーズを満たすのに便利だという。学生はさまざまなデータ型（データの扱いに関する形式）を利用しプログラムを書くことを授業で習う。現実の世界で生じる問題の解決方法を習得するためだ。Oレベルの試験にもプログラムの体系化が含まれる予定だ..