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猫田係長

『ホットギミック』 試写会観てからずっと感じてたことを話せる日になりましたね♪ なかなか堪えるのも大変(^-^; 超個人的な感想ですし、プロの評論家のように偏見や好みなくフラットな目線では書けないので、もしこれを目にされる方はご容赦ください。 (そもそも原作を読まずに映画をみてるので。。。まあ見ないでください) まず、観る価値のある作品ですよ! 「DVDになってからでいいっか」なんて言わず、観ておくことをお薦めしますね。 “何回も何回も観ることで深まる、噛めば噛むほどに味を知る作品”なのかなと思います。 作品そのものについては、これまで言われてきたとおり、これまでの恋愛映画の王道である「キュンキュン映画」ではないので、好みの別れるところかもしれない。 ただ、これまでの多くのキュンキュン映画は、現実社会とは一定程度離れた世界の中で、いわばひたすらに理想を描き、登場人物や関係性も実にシンプルに仕上げられたもの。90分そこそこの時間のなかで感情移入しやすく作られている。端的ではっきりとしている。時間制約のある映画の中では“正解”なのかもしれない。 これと比較してホットギミックは、実社会を投影した恋愛映画といったところではなかろうか。 もちろん、いろんな要素を組み込んでいるので、「ここだ!」「これこそが素敵で面白い!」と感じられるのも確かだと思う。 とはいえ、これまでの“正解”といえるようなものとは異なる作品では、様々に折り重なり、絡み合った事情・状況を整理しながら、個々の感情を捉えていくのはしんどささえ感じるときもあるが、ホットギミックはこれらと同じではない。 複雑なようで単純、面倒くさいようで容易い。 自分では整理しきれない渦の中で、自分探しを続ける10代の心の戸惑い、苦悩、喜び、激しさ。 その一部分だけであっても誰しも多少は経験し、感じてきたことのある気持ちたちだから受け入れやすかったんだろう。 だからここにモヤモヤやイライラなどの凝りは残らない、気づけばスッと心に落ちている。 かなり脱線したけれど、作品の流れとして、序盤・中盤までは新しい恋愛映画らしい展開で流れていく。 ただ終盤、クライマックスにかけての流れは、個人的な感触として、ベースには従来の恋愛ものにあるような展開が用いられていた感じがあった。 でもこれを単純にマイナス評価するわけじゃない。 きっとこの最後の締めがスッと心に落とすことにも繋がったのかもしれないし、どこかスッキリ感さえある、気持ちよさと高揚感で満たしてくれたのだろう。 最後の最後まで序盤からの展開を引っ張る流れも手法としてはあるのだろうが、これはまた一層好みの別れるところで、万人うけするのは厳しいと思うし、やっぱりいまの“堀未央奈”を活かし、活きるには、あの展開が素敵だった。 そして、堀未央奈。 100点はあげない。 100点だったとも思わない。 ただ、最高だった! オファーは「ドラマ ザンビ」の収録前だというし、願っていたこととはいえ、大変なことが多かったであろうことは容易に想像するところ。 “初になりきる”ではなく、“初になる”ことが演技だとすれば、スクリーンに映った彼女は確かに「成田初」だった。 これは初主演なのだ。 大抵、人は良く見られたいと思うものだ。誰しもある気持ちのはずで、だから人は自分でもきづかないうちに演じてしまう。 作り込めていない配役には、なぜかそういった“演じ”ている部分がはっきりと出てくるけれど、それが見栄隠れすることなくて、自分を認めてあげられない成田初がそこにいたんだから、彼女の努力はもちろん、彼女の持つ可能性の高さには期待をするばかり。 100点はあげない。 そう言いましたね。そうなんです。彼女の初は素敵でした。 ただ、自分には時折、堀未央奈が顔を覗かせてる気がしていたんですね、そう見えてしまったんです。 彼女のこれまでの苦悩とリンクする部分も少なくないだけに、素直に彼女自信が表れただけなのかもしれないけれど、“演技”じゃないけど、「女優 堀未央奈」として考えるならば100点はあげられない。 それだけ堀未央奈という1人の女性が素敵だということであることは、はっきりと言っておきたい。 でも、たまに何の役をやっても同じにしか見えない、その人自信にしか映らない俳優さんがいるけれど、そうあってほしくない。 多くの演者さんたちのように、観るものを惹き付ける、心を鷲掴みにする女優になって欲しい。 このホットギミックは、女優堀未央奈誕生に相応しい作品だし、堀未央奈の魅力をさらに上げる作品になったと思いますね。 そう、ただただ更に彼女が好きになる作品です。

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