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鈴江信彦
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和歌山カレー毒物混入事件を題材にした映画[マミー]を渋谷のシアター・イメージフォーラムで観て来ました。 ジョージさんから『[dig TV]で林健治さん、片岡健さんが出演されている回を視聴してから[マミー]を観てください』とアドバイスを頂いた理由が[マミー]を観て充分、理解出来ました。 "ここでどこまで書いて良いのだろう?"と逡巡してしまう程に当時この事件に関わりを持った人達に直接的なインタビューがなされていて、その生々しい証言が(何名かは顔や肩書きも出して)映像に収められていることに非常に驚きました。果たしてこの映画は予定日まで上映し続けられるのだろうか?まもなくこの映画は観ることが出来なくなるのではないだろうか?、と不安に感じる程に衝撃的な映像が続きます。 感情論で「林真須美さんは冤罪だ」と叫ぶのではなく、結果的には世論をミスリードした当事者である元朝日新聞記者が堂々と(しかし微かに怯えた表情をカメラの前に晒して)証言した映像や、当時のヒ素成分を分析した大学教授の事件当時の若々しく溌剌とした表情で分析結果を自慢げに語る映像と現在の「あの時は求められた分析をしただけ」と弱々しく語る老化学者の姿を晒した映像の対比のように、事実を淡々と検証していきます。 しかし"事実を淡々と検証していくことってこんなにも凄みを感じさせるものなんだ"と強くこちらの感情に訴えてくる映画でした。 和歌山カレー毒物混入事件についてはまだまだ勉強不足ですので、改めて[dig TV]を視聴し、その他の情報も取りにいってこれからも和歌山カレー毒物混入事件について勉強を続けたいと考えさせてくれた素晴らしい映画でした。 ジョージさん、映画[マミー]をご紹介頂き、ありがとうございました。

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