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ナナ散歩だよ

約束の時間の朝を 迎えるたびに 生まれたての思いに 興奮し始め 浮き足立った願いに 行軍し出す… 繰り返し繰り返す 人間関係の重い笑顔 ふと思い立って 取り崩す人生を逆算したら 気持ちが楽になった 世間を滑り降りた 人見知りの天の邪鬼は ゼロとイチの言葉の幻想に 時間を忘れた夢を見た 雨音激しい世界が 遠くで囁いている スプーン一杯の幸せを 撹拌する日常生活が このとき始まった… 755の神経衰弱 めくった先の心模様 …………………… …………… おはようの朝に 雨上がりの傘をもって 歩き出そう ナナ散歩だよ。。。

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ナナ散歩だよのトーク
トーク情報
  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    朝の目覚めは少し早くて
    ラジオの声に微睡んでいると
    カタカタ地震がやって来た
    直ぐに止んだ…


    自分と向き合うのは
    とても難しい

    小説の処女作から
    抽出したような
    無数の人間像が
    自分を取り巻いて
    もがいている

    自分の目に入る世界から
    自分の眼に映る世界から

    出入りの激しい言動が
    垂れ流されている

    言葉の裏書きは
    その行動に示されるか…

    そう簡単では無さそうだ。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
    投稿画像


    へん頭痛が
    瞼を重くする朝…

    いつものように
    モカ豆を挽いて

    雨上がりの雫が
    躊躇いがちに落ちるように
    ミルクを垂らす

    カップに木霊する
    耳鳴りのような生活音を
    ただぼんやりと
    聴き流している

    因果応報…

    振り返るほど
    生きて来なかったけど

    眼の前を
    通りすぎてゆく世界は
    揺らめく炎の残影に
    似て非なるもの

    眼に見えない
    ふれ合う空気の温かさが
    ふたりの幸せを
    気づかせてくれる

    今年初めての
    薪を焚べながら
    ぼんやり
    微睡んでみた。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    とても静かな
    日常を乗せた世界が

    とても忙しく
    意識を謎っている

    言葉の水溶液に翻弄されて
    ちっぽけな言い訳が
    息を吹き返す…

    そんな世界の片隅で
    身体が描き始めた
    私の命のかたち

    偶然の
    出会いと別れは
    青と赤との
    デカルコマニー…

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    ろくじはんになったら

    らじおたいそうだいいち

    はじめるよ


    眠たい目をストレッチして

    パジャマのままだけど

    うちの神さまとの

    唯一のコラボ

    だから…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    手袋を慌てて探す
    朝のナナ散歩…

    一方、
    喜び勇んで
    階段を滑り落ちた
    ナナの脚先は
    夏の脚袋を履いたまま

    早速、
    散歩から帰ってきて
    小さなハサミを持った瞬間
    手脚を隠して上目遣いのナナ

    脚引っ張られて
    くすぐったくて
    挟まれて痛くて

    ナナ、わかるよ
    視力の落ちた下手くそな
    カットマン

    側で神さまが
    口だけ応援している

    薪の弾ける音が
    この騒ぎを更に盛り上げる

    この日の寒さが
    窓越しに張り付いて
    諦めたナナの手脚の行方を
    見守っている

    なんでもない時間に
    つまずいて苦笑いの
    日曜日の前の日の
    できごとでした。。。

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
    投稿画像


    ひとり呑む酒は
    侘しさに包まれた
    琥珀の微笑…

    思い出したくもない
    ことばかり…

    氷の割れる音とともに
    良くできた後悔がひとつ
    人つと消えてゆく…

    バーボンは
    酔えない心を
    優しく慰めてくれる…




  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    お山の公園へ
    通じる小径の片隅に
    寄り集まった落ち葉の上を
    サクサクサクリと
    踏み進む…

    ふうっと
    足元がとても軽くなって
    さっきまでの
    私の重かった心が
    ひとひらの
    小虫の噛んだ
    落ち葉のひとつに
    なって
    足元に消えてしまった…

    孤独は
    ひとりでは味わえないと
    落ち葉のひとつが
    つぶやいた…

    どうぶつたちの謝肉祭が
    始まっている朝の
    ナナ散歩より