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ナナ散歩だよ

カーテンが重たい朝 どんよりとした寒さが やっぱり冷たい雨を連れてきた 昨晩 オリーブを照らしている ハイビームが球切れしていた 取り上げるとソケットから 白々しい煙りが漂い出した 玉のような水滴たちが 球の中で游ぎ廻っていた 小さな出来事も 大きな不安を横目に 時を刻んでゆく… レンズの欠けた眼鏡が ぼんやりした毎日を 整理整頓してゆく… 冷たい雨はそれでも 時が来るのを 待っている

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ナナ散歩だよのトーク
トーク情報
  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    眠りが浅く眠気が早い
    劇夢第二幕から始まり
    見終えた夢迷に襲われる…

    目覚めの
    寝返り出来ない
    続く左胸の痛みに
    湿布をハッタリして
    沈痛役不足を嘆いて
    命の気紛れに立ちすくんでいる

    傷みが激しい…
    痛みがたくさん
    走り始めたこの頃
    浅い眠りを繰り返す
    生まれて死んでを繰り返す

    やれやれ
    目覚めた眼で
    夢の続きを見てるなんて
    痛みを忘れる眠りに
    また戻るとしようか…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    清濁併せ呑む
    大海の静寂に包まれて

    厭悪する世界が
    充満し始めている

    支離滅裂な言葉で
    薄っぺらな心情を
    隠したつもりでいる
    偽善者たちの蠱毒使い

    このまま
    曲面を平行線が
    走り抜けてゆくつもりらしい

    ビッグバンは夢のあと…

    笑止 …。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    さかしまな金属が
      失われた時を求めて
        咆哮し始める…


    人も國も
    自然体に帰る
    メンテナンスが
    目に見えて
    必要になってきた
    気がする…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    プロセニアムの彼方で
    ふざけた物まね三文芝居…

    舞台にはなく劇場にある
    真実のカタルシス…


    朝のナナ散歩を終え
    薪ストーブに火を入れる
    揺れる炎を見ながら
    モカ珈琲を淹れる
    立ち上る湯気の向こうで
    いつもの野鳥たちが集まって
    ピーナッツを啄む姿を楽しむ…

    日常生活の流れに乗っていると
    薄っぺらな額縁の中の
    ストレス世界の禅問答に
    耐えられなくなってくる

    人生の後半戦
    痛みはそれぞれ
    拡がってゆくばかり
    せめて
    小さなポッケに入る
    日々の幸せを
    拾い集めておこう

    おはよう
    ナナ散歩だよ。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    " 同じ鳥でも
    飛ばないとりはなあんだ?
    それはひとり という鳥だ "

    " どんな鳥だって
    想像力より高く飛ぶことは
    できないだろう "

            (寺山修司)


    飛んでいる夢を
    ときどき'感じる'ことがある

    空気を蹴って飛び上がり
    右に左に旋回する
    その実感が目覚めの時に
    しっかり残っている

    ただいつも
    大空ではなく
    世間の頭上を滑ってゆくばかり
    電柱の 街路樹の
    てっぺんすれすれを

    高みを目指すのも
    足元を照らすのも
    ひとりじたばたするも
    とり囲まれた日常の夢

    一迅の風が
    お昼の光を激しく
    揺らしている

    驚いたメジロが
    想像を超え青空高く
    飛び立っていった…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    物言へば唇寒し龝の風…

    身近に見える遠くの世界で
    ペン✒️ペン ぐさッと
    もぐら叩き…

    繰り返される天の岩戸神話…


    社会での人間関係と
    家庭での自己管理とでは
    圧倒的に・・・

    家事も育児も切り回す
    おおくの女神さまに
    畏敬の念をもって
    感謝

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    雪山越えてやってくる
    ぽかぽか陽気を許さない
    暴れん坊の南風
    冷たい息を吹きかけるから
    俯いてばかりの昨日今日
    そっと見上げた枝先で
    梅のつぼみが頬を膨らます
    香る紅梅実る白梅
    占いはじめる早春の聲
    幸せな気分が
    もうすぐ
    そこまで…


  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    お菓子な子だったよ
    酸いも甘いも
    口にして…

    病弱だった幼い頃
    毎日通った総合病院
    その待合室の片隅の売店で
    小箱に入ったビスケット
    涙目の母から
    買ってもらって
    口にしていた
    粉ぐすりの味を忘れたかった…

    お菓子好きは
    今も変わらない
    三世代の真ん中を
    ボリボリひとり歩く

    呆れる神さまを横目に
    今は幸せな気分を味わい
    お菓子なオヤジになっている