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ナナ散歩だよ

白い息が だんだんと 長くなってきて まわりの景色も くっきりと境界線を 描き始めてきた 雨上がりの 寒い朝の光は 凍てついたカーテンの ほんのわずかの隙間からも 入り込んできて ぐずついた寝顔を 覗きこんでくる… 幼い心の片隅に 忘れてしまっていたことが 突然ポッと 思い出されてしまう きのう今日 スクランブル交差点に ひとり赤信号で 取り残されてしまったような 人間関係にとまどい 悩み逃げ込んだりして… アスファルト脇の 水溜まりのような人生 つまらぬことが 浮かんでは消えずに 忙しない日常生活に 纏わりついてくる… 言葉に閉じ込められた 仮装空間で 賑やかな攻防が 始まっているようだ 私のちっぽけな日常世界も 愚図ついていられなく なったのだろうか… 無言の群れが 深淵に潜んでいた レミニッサンスを 変えてゆく… 晩秋の曲がり角で ひとひらの影り葉に 浅い光が射しているのを見た時 ふるえる心のひとつが はがれ落ちた 気がした すれ違うわだかまりを 抱えたまま 今の僕は 移りゆく季節を 静かに受け入れてゆくだけ 自然の冷徹な優しさに 甘えながら… さあれ… ナナ散歩だよ。。。

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ナナ散歩だよのトーク
トーク情報
  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    眠りが浅く眠気が早い
    劇夢第二幕から始まり
    見終えた夢迷に襲われる…

    目覚めの
    寝返り出来ない
    続く左胸の痛みに
    湿布をハッタリして
    沈痛役不足を嘆いて
    命の気紛れに立ちすくんでいる

    傷みが激しい…
    痛みがたくさん
    走り始めたこの頃
    浅い眠りを繰り返す
    生まれて死んでを繰り返す

    やれやれ
    目覚めた眼で
    夢の続きを見てるなんて
    痛みを忘れる眠りに
    また戻るとしようか…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    清濁併せ呑む
    大海の静寂に包まれて

    厭悪する世界が
    充満し始めている

    支離滅裂な言葉で
    薄っぺらな心情を
    隠したつもりでいる
    偽善者たちの蠱毒使い

    このまま
    曲面を平行線が
    走り抜けてゆくつもりらしい

    ビッグバンは夢のあと…

    笑止 …。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    さかしまな金属が
      失われた時を求めて
        咆哮し始める…


    人も國も
    自然体に帰る
    メンテナンスが
    目に見えて
    必要になってきた
    気がする…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    プロセニアムの彼方で
    ふざけた物まね三文芝居…

    舞台にはなく劇場にある
    真実のカタルシス…


    朝のナナ散歩を終え
    薪ストーブに火を入れる
    揺れる炎を見ながら
    モカ珈琲を淹れる
    立ち上る湯気の向こうで
    いつもの野鳥たちが集まって
    ピーナッツを啄む姿を楽しむ…

    日常生活の流れに乗っていると
    薄っぺらな額縁の中の
    ストレス世界の禅問答に
    耐えられなくなってくる

    人生の後半戦
    痛みはそれぞれ
    拡がってゆくばかり
    せめて
    小さなポッケに入る
    日々の幸せを
    拾い集めておこう

    おはよう
    ナナ散歩だよ。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    " 同じ鳥でも
    飛ばないとりはなあんだ?
    それはひとり という鳥だ "

    " どんな鳥だって
    想像力より高く飛ぶことは
    できないだろう "

            (寺山修司)


    飛んでいる夢を
    ときどき'感じる'ことがある

    空気を蹴って飛び上がり
    右に左に旋回する
    その実感が目覚めの時に
    しっかり残っている

    ただいつも
    大空ではなく
    世間の頭上を滑ってゆくばかり
    電柱の 街路樹の
    てっぺんすれすれを

    高みを目指すのも
    足元を照らすのも
    ひとりじたばたするも
    とり囲まれた日常の夢

    一迅の風が
    お昼の光を激しく
    揺らしている

    驚いたメジロが
    想像を超え青空高く
    飛び立っていった…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    物言へば唇寒し龝の風…

    身近に見える遠くの世界で
    ペン✒️ペン ぐさッと
    もぐら叩き…

    繰り返される天の岩戸神話…


    社会での人間関係と
    家庭での自己管理とでは
    圧倒的に・・・

    家事も育児も切り回す
    おおくの女神さまに
    畏敬の念をもって
    感謝

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    雪山越えてやってくる
    ぽかぽか陽気を許さない
    暴れん坊の南風
    冷たい息を吹きかけるから
    俯いてばかりの昨日今日
    そっと見上げた枝先で
    梅のつぼみが頬を膨らます
    香る紅梅実る白梅
    占いはじめる早春の聲
    幸せな気分が
    もうすぐ
    そこまで…


  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    お菓子な子だったよ
    酸いも甘いも
    口にして…

    病弱だった幼い頃
    毎日通った総合病院
    その待合室の片隅の売店で
    小箱に入ったビスケット
    涙目の母から
    買ってもらって
    口にしていた
    粉ぐすりの味を忘れたかった…

    お菓子好きは
    今も変わらない
    三世代の真ん中を
    ボリボリひとり歩く

    呆れる神さまを横目に
    今は幸せな気分を味わい
    お菓子なオヤジになっている