あと、これは他のグループでも同じことだけど、「進化を楽しむプロセス」から「コミュニティーの祭り」になって来たのかな？という感覚もありますね。前回の「7県ツアー」との大きな違いはそこでしょう。前回は、何が見れるのか分からなかったし、見たことのないものを見せてくれた。サブタイトルが「可愛い子には旅をさせろ」で、つまり「どんな旅なのか？」という、ジャンル的にはアドベンチャーだった。「未知の世界」という意味では、どんな深度の観客でも、平等に「初体験者」になれた。 そして今回は「卒業」。 卒業式とは身内だけ行うもの。他人の卒業式に出る人はいませんからね。しかも卒業式はセレモニーですから、様式的になるので、基本的に未知の世界は現われません。絶賛の言葉も、ほとんどが抽象的な表現であると思いました（良い悪いでなく）。つまり「コミュニティーの祭り」なわけです（くどいようですが、良い悪いではなく）。なので、ぼくのような「常に《初めて観た人》を想定したショーとしての楽しさ」をメインの見方にしてる人間にとっては、置いていかれる感覚…つまり「よその祭り」のような気がしてしまうわけです。あれだけさんざんHKTを観て来たにも関わらず、です。その距離感が今後どのように変化するのかしないのか。それは自分でも全く分からないし、分からないままの自然体で、これからも観察していこうと思っています。