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吉田真悟
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No.226 『日本国紀』 百田尚樹 著 (2018/11/12 幻冬舎) ※編集:有本香 2018/11/24(11/20読了) 自分は世界のど真ん中に立っていると思っていたが、かなり右寄りの保守の立場から毒を吐いていた様だ。そこから更に右寄りに保守の論陣を張り、胸のすく発言を繰り返すお二人に惹きつけられて、気がつくと追いかけていた。 百田さんがこの本を出したきっかけは、あちこちで話している通りである。ケントギルバート氏との対談で、米国では国の歴史を習うと、この国に生まれて良かったと誇りに思えるのに日本では自虐史観に則った教科書で酷い先人の話ばかりで恥ずかしくなるのだと。それで御自分で通史を書いて出そうとしたらしい。 さて、この本。 一体、どれだけの本を読んだらこれほどの内容を書けるのか?参考文献が載ってないと非難する不届者が居たが、とんでもない数の莫大な量だから載せられないのであろう。装丁も素晴らしく、10日も鞄の中にぞんざいに押し込めていたのに、汚れも歪みもなく、真っ白なハードカバーのままであった。512頁が効率よい印刷に向くページ数というのも覚えた。 この半年間、ツイッターで追っかけ回して来て、出版前からアンチと激論したり、炎上したり、ギリギリまで合宿して校了したり、その難産の模様は他人事とは思えず、思い入れの激しい特別な本となっている。 日本人として誇れる最低限の自国の歴史。自分自身のアイデンティティの捜索の旅は楽しくも有り、虚しくも有り、気が引き締まった。全て自分が今、生きている事へ繋がる必然である。消化不良であれどうにか呑み込むしかない。 男系の万世一系。2000年以上も続く皇統は世界最古である。武士の時代を過ぎ、幕末にまた歴史の表に現れ、昭和天皇から今上天皇、そしてまた、新たな改元に立ち会う。激動の時代を過ごしながら尊敬の念が止まないのは何故だろう。GHQによる洗脳政策『WGIP』に染まらない私達のY染色体が疼くからか。 過去、他国からの侵略には一丸となり国を守る機運が高まり命掛けで助けてくれる人が現れ、神風が吹いた。日露戦争で有色人種として初めて白人を打ち破ったのは我々、日本人の祖先である。支那人や朝鮮人では無い。 奢れる軍部の無能な参謀や将校により不幸にも大東亜戦争に負けてしまった。煽り立てたのは新聞ラジオなどのメデイア、それを熱狂的に支持した多くの国民である。一部の戦犯に罪をおっ被せて知らん顔をきめこんではそれこそ恥である。 日本人の欠点は、平和ボケを繰り返すという事らしい。平安時代、江戸時代、そして戦後の今、文芸・文化が華開く一方で、平和ボケをかまして危機感も無く、のんべんだらりと生きている後に、とんでもない危機がやって来る、そう警告している様に思う。亜細亜にまた、神風が吹くのか?物騒な状況になりつつあり暗澹とした気持ちに溜息しか出ない。 今言える事、 全ての日本人にこの『日本国紀』を読んで貰いたい。右でも左でも愛国が基本に有れば議論出来る。残念ながら国を貶めたり売る輩ばかり見えて虚しくなるが。 既に40万部発行との事、百万部は売れて欲しい。心よりそう思う。 2017年10月8日に安倍首相と『徹の部屋』に出演された有本さんに百田さんから電話が入り、愉快な話が続いたのを覚えている。果たして明日の『徹の部屋』ではどうだろう? サインを書き過ぎて腱鞘炎になりそうで嬉しい悲鳴の百田さんと、肉好きの有本さんと、担当編集者の高部真人(初めて拝見)を見城先生と大石さんが、どう慰労するか楽しみである。 #日本国紀 #徹の部屋 #百田尚樹 #有本香 #見城徹 #大石絵理

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千冊回峰行中!
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  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    No.733 
    『八日目の蝉』角田光代著
    (2007/3/25 中央公論新社)

    2024/05/14 
    (Amazon Audibleで3/19視聴)

    不倫相手の子供を衝動的に盗み出し、数年も連れ回す主人公に徐々に情が移っていくが、いつ捕まるのかと緊張感がずっと続いた。

    母親ごっごに付き合わされるが、決して不快ではない。子を守る母親として主人公の「希和子」になりきり、行く先々で世話してくれる他人の人情に触れ、逃亡生活をハラハラしながら追っかけて、最後は誘拐が発覚して捕まってしまい一旦ホットするも、今度は「薫」(子供)の目線でその後の第二章が始まる。希和子と同じような不倫をしてしまう薫に、またかといった諦めを感じる。

    希和子と薫の最後のすれ違いについても、やきもきしつつ諦めてしまう。
    そこで出会ったなら、お互いを十分に理解できただろうかな?

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    No.734
    『キングスマン ファースト・エージェント』
    『キングスマン』
    『キングスマン ゴールデン・サークル』
    3作品、3/20に観覧終了(Amazon Prime Video)

    本気で作った紳士の国の映画だった。
    何度も観たが、痛快で面白い。金をかけているのがよくわかる。
    そして人が簡単に死ぬため罪悪感がない。そこが良い。

    「ファーストエージェント」
    1914年当時(どこまでが本当か私にはわからないが)
    凶悪な「羊飼い」との死闘を終えたオックスフォード公が、
    英国国王ジョージ5世の協力の下、高級テーラー内に国家権力から独立した諜報機関「Kingsman」を作る話。

    ・イギリス国王のジョージ5世、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世、ロシア皇帝のニコライ2世がいとこ同士だったとは知らなかった。
    ・「羊飼い」を名乗る謎の男が世界を混乱させるべく秘密会議を開いていたが、ロシアの怪僧ラスプーチン、女スパイマタ・ハリ、ロシアの革命家レーニンといったそうそうたる歴史上の人物が登場する。後に世界を震撼させるキーパーソンたち。なのでなかなか、スケールの大きい時代がかったスパイアクション映画となっている。

    「キングスマン」
    キングスマンのメンバーの一人が冒頭で死んでしまい、その後任を危険な試験で選抜する。かつて自分の父がメンバーだったエグジーがもう一人の女性と選ばれるが、スマホを使い世界中を暴力的に洗脳する悪と戦うといった超アクション大作である。杖や傘などの独特の武器や防御アイテムが面白い。エグジーの成長と義理の父親との対決に鳥肌がたった。少年が一人前の大人にいきなりなってしまい、まぶしいのである。

    「ゴールデン・サークル」
    麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボスとの闘いがメインのストーリィ。
    麻薬に仕込んだ毒物により世界中がパニックになるが、すんでところで解毒剤を手に入れて世界を救うというお話。
    米国諜報組織ステイツマンとキングスマンの関係(バーボンやテキーラって太陽に吠えろか?)が近いのか遠いのかいまいちわからなかった。親しい仲間の死がさらっとしていて心に沁みた。

    新作が出たら必ず観るよ。

  • 吉田真悟
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    No.735
    『変な家』 雨穴著(2021/07/22 飛鳥新社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ホラー・サスペンス。
    緻密にデザインされたディテールは凄いの一言。
    本当に怖くなり鳥肌が何度も立ったが、引き寄せられて先を読みたくなる。
    中毒性がある本である。夜に一人では読まない方が良いな。おしっこ漏らしそうだから、映画は観ない(^^)/

  • 吉田真悟
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    No.736
    『変な絵』 雨穴著
    (2022/10/20 双葉社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ばらばらの不気味な話がどう合体していくのか?
    結末を知りたいのだが、恐ろしいし、不気味だし、躊躇しながら先を読んでしまう。一体誰が主人公?犯人?被害者?いびつな絵の意味が分かってくると恐怖が何倍にも膨れ上がる。
    最終章でやっと最初の絵の意味が分かり、主人公が分かって全部つながった。
    どえれー怖かった。
    夏にぴったりの本。

  • 吉田真悟
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    No.737
    『吉原手引草』 
    松井今朝子著
    (2007/3/1 幻冬舎)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/23に視聴) 
    身請けが決まった遊女・葛城が、幸福の絶頂に突然失踪する。多くの人のインタビュー(3人称多視点)でその事実が明らかになっていく。
    どうも、仇討ちが隠れているし、人情噺でもある。
    よくある形式だが、書くのは大変であろうと思う。
    いきさつを忘れてこの文章を今、書いている。はぁ。

    第137回直木賞受賞作と聞いて気になって古本屋で買った。大変面白かった。

  • 吉田真悟
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    No.738
    『夜と霧』
    ヴィクトール・E・フランクル著(2002/11/06 みすず書房)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/24に視聴) 
    極限の恐怖でも生還することが分かっていたからなんとか読めたがきつい本だ。
    人間の尊厳やプライドが粉々になったとき、人は何をしだすのか?
    人類全体の負の貴重な体験記録である。子孫に語り継がなくてはならないと思った。
    今日石で追われた人達が明日は別の民を蹂躙する。
    今、ガザで起きていることはこの本とは全く関係ないと思おう。人類の進歩はいつまで止まったままだろう。共通の敵が現れない限り、その連鎖は繰り返すのだろうなぁ。愚かなり

  • 吉田真悟
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    No.739
    『読書という荒野』
    見城徹著
    (2020/04/03 幻冬舎文庫) 

    2024/07/02 (Amazon Audibleで3/25に視聴) 
    読んだはずなのに覚えていないことだらけで愕然とする。見城先生のお祖父様は森鴎外の友人で高名な医者だったそうだ。今更知る驚愕の事実。多分忘れただけなのだが。

    いったん読むと、とんでもなく読みたい本が増えてしまう。いや、前回もピックアップしたはずだが、怠慢である。『罪と罰』、『邪宗門』から読んでみるか。

    そうすると『仮面の告白』、『豊穣の海』、『金閣寺』などはいつになったら読めるのだろうかな。細かく読書計画を立てなくてはならないなぁ。早く読めよ自分!

    読書が荒野になる日まで精進しよう