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  • さらさちこ
    さらさちこ

    『暗殺』柴田哲孝
    安倍総理に付けられた田布施と言う名を見て、明治天皇すり替え説などの陰謀論が思い浮かび、更に宗教との結び付きなど、設定に抵抗がありました。
    しかし、どうしてもジリジリと読みすすめてしまうのです。

    新聞社が申し合わせたように同じ見出しの記事だったことや、90メートル離れた立体駐車場の壁に当たりながら他には一人も怪我人が出なかったこと、弾が見つからないなど、不思議な事が多すぎる暗殺事件です。
    この度のトランプ氏の暗殺未遂と比べると、その疑問がより鮮明に湧き上がる。

    そうした疑問のパズルのピースが、カチッと音立ててを合わさってゆく。
    辻褄を合わせながら。

    真っ暗闇に、過去から現在に向けて、一筋の光がサッと差すように。
    それは、冒頭の総理の設定から、全てが、陰謀論の入れ子式になっていて、パズルが音を立てる度に、陰謀論では片付けられない確信となって、引き込まれてゆくからです。

    最後の一行まで目が離せない。シャドウは陰に身を潜め、誰もが持つ影。これからも、誰にも起こり得る事であり、思想のような生き物となって時代を超えて、存在し続けるように思えてならない。

  • さらさちこ
    さらさちこ

    『三流シェフ』

    読了後の余韻に浸る。
    生まれや育ち身に降りかかる不遇、変えられないこと。極寒の黒く深い海に揉まれながら、一筋の光明を見出だされた。
    最近親ガチャと言う言葉が踊っていたが、三流シェフを読んで、どんな人生にも賭け処が用意されているのだと思う。好機を逃さぬよう研ぎ澄まして、それでいて泰然自若であること。自分が人生の主と自覚して、責任を負って生きる覚悟があれば、自分も変わり世界が変わる。
    自分を諦めた人に励ましになる本だと思う。若い方から年配の方まで手にして欲しい本です。
    そして三國さんを、三國さんに限らず沢山の方を、ずっとずっと変わらず側で見届けて来られた見城さん。いっぱいいっぱい泣いたり、時に喜んだり
    されて来られたたのでしょう。
    思いが詰まった深く重い一冊です。

  • さらさちこ
    さらさちこ

    「ルックバック」

    背中から始り、背中を追い、背中で終わる。また、背景、後ろを振り向く、過去を振り返るなど、これほど含みのあるアニメは見たことがない。手を繋ぎ歩き出すシーンでは、最高の楽しさや幸せを覚える時に、必ず付きまとう不安や憂鬱が上手く表現されていた。
    京アニの事が重なり許し難く堪らない気持ちになりつつも、アニメの可能性や想像の世界の癒しの素晴らしさを再認識した。しかしながら、否応なしに現実を生きる事に引き戻される。
    藤野は、京本の圧倒的努力を目の当たりにし、それが開花することへの恐れから、進学に水を差すのだが、立ち直れないような事から藤野を救ったのはアニメであり藤野自身の圧倒的努力でもあったと思う。
    アニメ界の嫉妬や葛藤、作者(発想)とアシスタント背景(実現)は切ってもきりはなせない表裏一体であって、「ルックバック」は背景へのリスペクトでもあることを感じ取れた。原作者藤本氏の告白のようでもある。
    ラストの藤野の背中、夕暮れから夜に変わってゆく背景は京本が描き続けているようだ。
    映画評論家松崎建夫氏の指摘通り、最初と最後のシーンでは、あの歌が確かに隠されていました。
    Don't look back in anger.
    https://youtu.be/3npERSYvhtU?feature=shared

  • さらさちこ
    さらさちこ

    『栄光のバックホーム』

    観に行くと決めた朝から、こんなに緊張した映画は他にない。
    幻冬舎FILM、第一回映画上映会は、劇場が泣いているように、嗚咽で埋め尽くされました。まだ涙が流れて、心が大きく揺り動かされて、いつまでも思い返される。
    私が母親だったら、まなみさんのように、真正面から言葉をかけられるだろうか

    自分の1日を、1時間、1分1秒を、目標を持って生きること以外、小さい意地悪やいざこざなど取るに足らない愚かなことだ。
    一所懸命生きようと思った。
    まだ涙が止まらない。

    母親目線の台本が、とても良かったです。
    子供から大人までおすすめします。10代の若い子が沢山来ていました。
    とても素晴らしい映画です。

  • さらさちこ
    さらさちこ

    こんなに素晴らしい映画が出来て、今、
    横田慎太郎さんがおられないのが、本当に悲しくて、また今も、泣いています。
    若い子にも、夢を一度諦めた初老の方にも、絶対観て欲しい。

  • さらさちこ
    見城徹見城徹

    本当のことを言います。人々の心を感動で灼き尽くし、観た人の人生を動かす映画を作りたい。それが3つの夢の1つでした。監督の秋山純、脚本の中井由梨子、鈴木京香、松谷鷹也をはじめとする役者たち、主題歌のゆず、スタッフの皆さん、配給のGAGAをを得て、11月28日に全国250の映画館で僕の夢の最初の一歩が始まります。この1年半の何度、恐怖と不安で眠れぬ夜を過ごしたでしょう?政治では出来ないことがある。この映画を観てもらうことで日本は一つになる。狂人はそんな妄想を抱いています。

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  • さらさちこ
    さらさちこ

    横田慎太郎さんの生き方を、もっと世界に知ってもらいたい。
    そこから、出版、映画化、全てが始まっていて。
    栄光のバックホーム、今年、いやこれから一番の映画です。