9月28日(月)
マンションのエレベーターの点検。
階段で降りれば済む話なのだが、いかんせん21階ということもありなかなか気が進まない。
点検が終わるまで作業を見させてもらうことに。
エレベーターの点検をする人は
「ちょっ、ちょっと!点検するのを点検しないでくださいよぉ~!笑」
と照れ臭そうに作業していた。
点検する人とも最初は世間話に花が咲いていたのだが、後半は話すことが無くなり花は枯れてしまった。
話すことが無さすぎて
「エスカレーターには、っ、負けられないっすね」
みたいなことも言っていた。
しばらくして点検が終わった。
最終チェックに参加させてもらえることに。
エレベーターに一緒に乗り、ボタンを一つずつ押し、
しっかりその階に止まるかをチェックしていく。
しかし様子がおかしい。
3階のボタンを押したはずが、4階に止まる。
4階のボタンを押せば、5階に止まる。
点検する人が、慌てて無線で
「プラスワンです」
としゃべっている。
一階多く止まってしまうことをプラスワンと言うのだろうか。
僕は
「最上階押したらどうなるんですか?」
と言いながら
23階のボタンを押した。
すると点検する人が
「え、お前っ」
と言った。
点検中結構喋っていたけど、お前と言われたのは初めてだった。
23階まで昇っていくエレベーター。
23階に到着したが、ドアは開かない。
するとエレベーターの天井の方から
「ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ」
という音が聞こえてきた。
どうやらまだ上に昇っていきたいらしい。
点検する人が
「すいません!ゴリってます!ストップで!」
と無線で伝えると
エレベーターは停止した。
点検する人は、エレベーター内部の
なにやら鍵を開けて開くところを開き
プラスワンと書かれたスイッチをオフにした。
点検は無事終了した。
少し迷惑をかけてしまったので、お詫びとして
点検する人に缶コーヒーを持っていったが
「すんません、大丈夫です。晩御飯食べれなくなるんで」
と言われた。
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