1月2日(木)
夜ご飯を買いにスーパーへ。
何を食べようかウロウロしていると
「おせちギャンブル」
という張り紙があった。
「これってなんですか?」と店員さんに聞いてみると
その人は店員さんではなく、
ヒューマン中村さんだった。
「すいません間違えました。あけましておめでとうございます。」と挨拶をし、別れ、
本当の店員さんに話を聞いた。
店員さんは
「おせちはおせちなんですが、中の食材はくじ引きで決めます。9つ分食材くじ引きを引いてもらうんですが、どの食材の組み合わせでも値段は一律3000円でございます!やってってください!まじで!極端な話、全部伊勢エビだったとしても3000円です!まあ伊勢エビはくじ引きの中に入ってないですけど」
と言った。
おせち食べたかったからやってみることに。
くじ引きを引く。
黒豆。
うれしい、美味しいしね
2回目のくじ引き。
黒豆。
かぶった。仕方ない。
黒豆は結構好きなのでむしろ有難い。
3回目のくじ引き。
黒豆。
この瞬間、くじ引きの箱(ステンレス)を床に叩きつけて、
「あ"ぁぁー!!!!!」
と叫んでしまった。
店員さんは
「まだキレないかと思ってたのでびっくりしました!」
と言った。
僕はなんとか自分を落ち着かせ、
くじ引きの箱を拾い、
もう一度くじ引きを引くことに。
正直黒豆以外ならもうなんでもいい。
本当はまったく好きじゃない。
一つもいらない。
黒豆。
僕は再び
「あ"ぁーーー!!!」と言いながら
くじ引きの箱(ステンレス)を床に叩きつけたが
店員さんがヘッドスライディングをしてきたので
店員さんの背中にくじ引きの箱(ステンレス)が直撃した。
店員さんは
「ぴぃーー!!!」と叫んだ後
「お客様、落ち着いてください。
この箱は1つしかないんです。
黒豆は何個でもありますが、
この箱は1つなんです。」
と言ってきた。
僕は
「くじ引きおかしい、これ黒豆しか入ってないだろう」と言うと
「いえ、他のもたくさん入っております」
と言うので
「じゃあお前一回試しに引いてみろ」
と言うと
「いいですよ、じゃあもし僕が黒豆以外を引いたらどうします?」
と言うので
「どうもしない。」
と言った。
店員さんがくじ引きを引く。
黒豆。
その瞬間、店員さんが
「あ"ぁぁーーー!」と叫びながら
くじ引きの箱(ステンレス)を床に向かって
叩きつけたかと思うと、
すぐさまヘッドスライディングをし、
自分の背中に直撃させ
「ぴーーーー!」と叫んだ。
その後、店員さんがすっと立ち上がり
「すいません、黒豆は結構多いです。
すいません。申し訳ない。」
と正直に言った。
それを見て心を落ち着かせた僕は
もう仕方ないという気持ちでくじ引きを続けた。
結果は黒豆8、数の子1。
店員さんが
「数の子真ん中にしときますか?」
と言ったので
「はい。」と言った。
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