1月3日(金)
神社の営業へ行くため、道を歩いていると
走っている野球部の中学生に追い抜かれた。
その後もどんどん追い抜かれていく。
この辺りでランニングをしているのだろう。
みな息が苦しそうだ。
頑張っている。
先頭集団からだいぶ遅れて、
メガネの少年が後ろからやってきた。
だいぶ遅いスピードだ。
メガネの少年(以下:メガネ坊主)は
僕の少し前辺りで
走るのをやめ
腰に手をつき、その場で息を整えた。
そして、僕に向かって
「もしかしてあんた、未来から来た俺?」
と言った。
僕は
「違う。早く走って皆に追い付け。」
と言った。
メガネ坊主は
「俺大人になってもまだメガネなんだ。やんなっちゃうね。何の仕事に就いてるの?」
僕は
「違う。」
と言ったが
確かに僕は子供の頃野球をしていたし、坊主の時もあった、もしかして本当に…?
と一瞬思った。
だが、子供の時大阪でランニングしたことない。
というかそもそも僕は未来から来ていない。
なんやこいつ
と思い直した。
メガネ坊主は
「あんたが未来から来たってことは、
俺に対してなんか警告することがあるってことだよね?
何?野球部辞めろとか?(笑)
残念だけど俺は野球部辞める気なんてさらさら無いよ。
俺はプロ野球選手になって、ゴールデングラブ賞をとるんだ。
あんたは夢を諦めたかもしれないが
俺は絶対夢を掴んでやるのさ。」
僕は
「急にいっぱい喋るな」
と言った。
するとメガネ坊主は
「未来は俺の手で切り開く。パカッとね」
と言って走り去ろうとしたので
なんかムカついた僕は
そのまま走って追い付いて
メガネの野球少年がメガネに付けている
ヒモのようなものを思いっきり引っ張って
手を離したら
メガネ坊主の後頭部に
パチーーーン!と当たった。
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