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ロングコートダディ堂前

8月3日(金) 古本屋さんで本を見ていると、棚の一番上の段に黒い本が。なんだか気になったので手にとってみたが値札も貼られておらず、不気味な本。店主のおじいさんに話を聞くとおじいさんも「こんな本置いた覚えないっすね。なんなんすかね」と困惑している。本を開くと、これがまたおかしなことに様々な言語で文章が書かれている。ページごとに翻訳されているといったわけではなく、様々な言語で一つの文章が作られている。「美味しそうな」「ありがとう」などの日本語の文字もあったが、文章としての意味は分からなかった。おじいさんは「いや気味悪い本っすね。一応僕ここの2代目なんですけど、僕のお父さんから引き継ぐ時に置いてある本は全部把握したはずなんすけど。きもいっすね」と言う。僕は「この本いただけないですか?なんかすごく気になるんで家でじっくり見たいです」と言ったがおじいさんは「いや一応商売なんであげるのは嫌っすね。もしかしたらめっちゃええ本かもしれんし。お前に、お前って言ってすんません。あなたにあげた後に高価な本やったって、わかったらだいぶしんどいっすわ」と断られた。僕は「じゃあ買います。いくらですか?」と聞くとおじいさんは「7500円…いや、ちょっとまって。万はいくか…?10000?うわ、でも200万くらいやったらまじでしんどいな。ごめん、一回鑑定してもらうわ、ごめん。損だけはしたくないねん。ちゃう。ないんすよ」と答えた。杏さゆりさんの写真集だけ買って帰った。

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