片雲の風にさそはれて
トーク情報てんあつ 見城徹見城徹 全てのメディアの三島由紀夫特集は即刻、中止して欲しい。没後50年だからと言って的外れな三島由紀夫特集やシンポジウムは単に自分たちの自己満足に過ぎない。三島由紀夫の一体何に迫っていると言うのか?三島由紀夫は明確に日本国憲法の改正を訴えて自決したのだ。既に生きているのも死んでいるのも同じだった三島由紀夫はそれを死ぬための大義名分としたのである。三島由紀夫の神聖喜劇は戦後日本を骨抜きにした日本国憲法を許せないとして幕を閉じた。だから、若者たちに何かを託したとしたら、憲法改正以外にない。それは表面上の理由だが、三島由紀夫はそれを理由にして良し、と考えたのである。であるからして議論すべきは憲法改正についてである。三島由紀夫が命と引き換えにした日本国憲法の欺瞞。三島由紀夫没後50年。その議論を深めないで何を語ろうと言うのか?