先週観た映画 終電車 トリュフォー監督が多感な少年時代を過ごした、ドイツ占領下のパリが舞台。 娯楽の少ない人々のためとはいえ、暗黒の時代にも消える事のなかったフランス演劇人の熱は充分に伝わる。 アフリカの女王 この作品のボガートはキャサリン・ヘプバーンをしっかり引き立てていました。 復讐に燃える熟年女性役のヘプバーン。 社会通念より個人の正義で動く様はグッと来ました。 かたや、年中二日酔いの船乗り役のボギー 酒を川に捨てられた事がキッカケで髭剃ってサッパリしたら、やっぱりボギーはボギーでした。 その中盤からキャサリンヘプバーンが急に艶っぽくなったのが笑えました。 スケアクロウ 先日、若きアル・パチーノの画像の見たのと、HDに保存していたので。 ジーン・ハックマンとアル・パチーノのアンサンブルが素晴らしい、『セルピコ』と同時期の作品。 デトロイトに辿り着くまでのエピソードの殆どが「お調子者」ライオンを描いていたので、噴水での錯乱から病院送りになるシーンとのギャップの大きさは、何度観ても辛くなる。 SNSでは「社会に馴染めない男の友情物語」なんてレビューしている人もいるが、そんな生易しい作品ではない。 コンドル 『泳ぐ人』を観たので、久しぶりに。 ポラック監督作品だと『雨のニューオリンズ』を観たかったんだけど、これも配信がなく最寄りのレンタルにもなかった。。 Rレッドフォードとフェイ・ダナウェイを起用した、反政府的作品です。 内容は殆ど忘れていたけれど、冒頭の襲撃シーンからラストまで緊張感は持続します。 派手さの少ない陰鬱なサスペンスものですが、主演二人の華やかまで陰る事はなかった。 映画でも音楽でも小説でも 分かりやすさの中に、ほんの少し分かり難さがあるから新しさを感じられる、若しくは、古臭く感じない。 終始分かりにくいもの、憂鬱なもの、説教くさいものは、やっぱりつまらない。