TOPIX：怪異の分類 「そもそも、怪異とは『説明できない』『分類できない』存在の総称だ。この大まかな定義には、そういう"よく分からない"ものには迂闊に名前を着けてはいけない、という暗黙の了解の影響が大きい……しかし、このファイルでは特例として分類を定め、特筆すべき特徴のある怪異を紹介する。だが忘れてはならない、これらの例に漏れる怪異は当然現れるだろう。」 ーー怪異対策課、■代目チーフより。 ・異存 実体を持っているとは限らず、生物や器物に憑依し行動を共にしている。生物の場合、憑依されたものに意思がある事が多いが、憑依した生物の意思を奪い乗っとる例もある。また憑依された人間からの証言によると、会話が可能であったり奇妙な絆が生じる事もあるが、この分類の怪異が明確な意思を持っているとは限らない。 例:ホープダイヤモンド、魔法少女、(殺人鬼という概念としての)シリアルキラーなど。 ・異形 常に実体を持ち、自立した行動を取る。分類通り人ならざる姿のものがほとんどだが、どんな実体であろうと意思を持ち、なおかつ存在や行動が他の怪異に影響されていなければこの分類である。また人に近い姿であったり、会話が可能な場合もあるが、意志疎通が取れるとは限らない。 例:各地に存在する妖怪や妖精、悪魔や魔法使いなど。 ・異界 実体が空間そのものであり、その空間に影響を受ける(与える)事で存在する。規模は様々だが、その空間の中で手先となる意思なき存在(幻のようなもの)を操ったり、その空間の中でのみ実体を持って現れる事もある。特定の条件を満たすことで発生してしまうこともある。 例:トイレの花子さん、きさらぎ駅、SCP財団など。 ・異譚 意思ある怪異を作り出す事が出来る珍しい怪異。発見されている例がとても少ないが、自らを"特別な"あるいは"他の怪異より上位の"存在だと名乗る場合が多い。なお怪異の研究や調査によって怪異が生まれるのはこの怪異とは関係なく、異譚の怪異によって生まれた怪異も異譚の怪異から影響を受けて行動するわけではない。 例:小泉八雲、きゅ○べぇ、洒落怖Nchなど。