昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか
フリードリヒ・ニーチェ(1844年~1900年)はドイツの哲学者、古典文献学者。
「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」
著書「ツァラトゥストラはこう語った」に記された言葉。
光の中にいる人は、暗闇がどういうものかを知らない。
暗い場所から明るい場所はハッキリ見えるが、明るい場所から暗い場所は見えるだろうか。
明るい場所にいる人間は、率先して人生の闇に目を向けていかなければ、永久にその視野は『狭い』ままだ。
この世にあるのは、光だけではない。
光に照らされた目で見える外界の世界と、その陰にある、心の中にある光でしか見ることができない暗い闇の世界、人は光の部分だけでなく、闇の部分にも目を向けて、全てを受け入れ肯定することで、真の味わい深い豊かな生き方ができる。
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