「無罪モラトリアム」から25年経ったのか…。
個人的にはデビューシングル「幸福論」で「これはいいかも」と思っていたけど、世間的には2ndシングルの「歌舞伎町の女王」で注目されて、音楽シーンに蔓延っていた“渋谷系”と言う謎の括りを茶化す様に自ら“新宿系自作自演屋”を名乗ったのが面白かった。
続く3rdシングル「ここでキスして」で一躍メインストリームへ、その後リリースした1stアルバム「無罪モラトリアム」はシーンに大きな衝撃を与え大ヒットした。
自分も大好きな「丸の内サディスティック」をはじめとする亀田師匠と作り上げた楽曲全てが、もう“椎名林檎”としか言い様のない独自かつ傑出した出来だった。
ギター、ベース、鍵盤、ドラムをこなす多才振り、独特のワードセンス、知的で謙虚で丁寧な言葉遣い…才能もキャラクターもルックスも魅力的だったけど、驚くべきは「無罪モラトリアム」までの全てと、その後リリースしたシングル「本能」「ギブス」「罪と罰」等、2ndアルバム「勝訴ストリップ」に至る楽曲の大半が高校時代までに作られていたという事実。
それを知った時は、本当に凄い人が出てきたな、と震えた。
更に独自色を強めた3rdアルバム「加爾基 ** 栗ノ花(カルキ **** クリノハナ)」リリース後一度“椎名林檎”名義を封印したので、そこまでを“第一次椎名林檎期”と括られるけど、製作時期を考えると高校時代までの楽曲が多い「勝訴ストリップ」前までは“エピソード0”とでも分けたくなってしまう。
そう言えば、高校時代によく確認しないまま“ホリプロタレントスカウトキャラバン”に間違って応募して、九州地区大会まで進んでしまったってエピソードも面白かったな。
https://news.j-wave.co.jp/2024/02/content-2785.html?s=09
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