「あるヤクザの生涯」石原慎太郎著 そもそも安藤昇さんを題材に、一人称で語れるストーリーを描ける石原さんに驚いた。 伝説の愚連隊を率いた安藤さんの元には、たくさんの伝説を持った方達が集う。 もちろん花形さんもその一人。 命を賭して男を全うする生き様は痺れるほどかっこいい。 所詮自分はフリをしただけの、小さい男だと強烈に感じる。 死線をくぐった男は強烈な色香を放つ。もちろん、男性だけでなく女性にもモテる。 きっとビジネスでも、プライベートでも沢山の方々を惚れさせてきたのだろうと思う。 死線を彷徨う交渉、冷や汗が妙にアブラっぽくじっとりと湧き出る交渉の鍔迫り合いは、命を賭ければ賭けるほど、成立への道筋が見えて来る。話にも熱が帯びて来る。 僕は愚連隊の経験はないが、ビジネスの事に想いを馳せながら重ねて、安藤昇さんの物語を追った。 「顔は男の履歴書」がドンピシャリの男の物語に心が熱くなりました。 素敵な作品をありがとうございます‼︎‼︎