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キタで、キャバクラのマネージャーという、なんとも羨まがれそうで、その実、出入りの激しい人と金の奔流と渦の中で、流されたり泳いだりしていた。
遡上ったって、どっちが上だかわからない。
私の話は、どうでもええ。笑
その頃ある酒場で、たまたまそのスジの方と隣になり、働くということについて冗談交じりに話した。
「世の中の最低の仕事て、なにかわかるか」
「春を売る?いや、女衒かな?」
「それ、人類史最初の職業いうヤツやろがい、オモロいヤッちゃな。最低なんは【乞食】や。なんも産み出さんと搾取するのみ、自分は『おありがとー』だけやで」
「なるほどね」
「次が【泥棒】や。【ワシらの仕事】は、そやな、その次くらいやな。どや、勉強になったやろ?知恵ついたやろ?ホワちゃん、名刺いらんか?」
「いらん、絶対いらん」
かのスジの談からするに、箕輪さんはスペインの空港で、最低の仕事をやったわけだ、高校生にして。
そしてビジネスモデルまで描いた。全く安易で救いようがない。だが、最底辺を否応なしに経験したことを、ただ思考しただけではなく、振り幅の拡がりにしてしまう吸収力。究極の体験をしたにもかかわらず、次を探す貪欲さ。その頃から、箕輪厚介は箕輪厚介だったのだなあ。
ブっ倒れる前に足を出す。繰り返せば疾走となる。『コインロッカーベイビーズ』のキクのオマージュも、箕輪さんが書けば説得力が溢れる。
「やる」者、実践者の本の発売が、楽しみでならない。
あ、『読書という荒野』、三件の本屋さんを回ったが、姫路での入荷はまだ。泣
ジュンク堂までは回りきれなかった。謝
絶対、買いますです。
( 。・_・。 ) 📖
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