見城徹のトーク
トーク情報見城徹 ユーラックユーラック 【見城さんとの出会い】
本当に偶然だった。
藤田さんの本が気になり手に取ってみた
『憂鬱でなければ仕事じゃない』
共著、見城徹。あぁ、この人が幻冬舎の社長か。そのくらいの軽い感想だった。帯の藤田さんとのツーショット。組長のような見た目でこちらを睨んでくる。
少し読み進めると、急に頭を何か重いもので叩かれたような鈍痛が走る。
『楽なことは意味がない。』
『憂鬱なことこそ価値がある。』
なんでこんなに厳しい?
これまでぬるま湯に浸かってきた自分に痛いほど突き刺してくる言葉の数々。切れ味の鋭いナイフを突き付けられたかのようだ。
苦しい。的を得てるから言葉が重くのしかかる。正論だからこそ逃れられない。こんなにも痛みを伴う本に出会ったのは初めてだった。
苦しさの余り、一旦本を閉じた。
こんな説教をされに、本を手に取ったわけじゃない。藤田さんの経営論を聞いて気持ちよくなりたかっただけなのに。
しかし、気づけば、そんな気持ちとは裏腹に、貪るようにページをめくった。
『好きなことをやればいい、信じれば夢は叶う』世でよく聞く耳障りのいい文言を真正面から否定し、仕事も人生も七転八倒しかないという徹底した現実論に、僕は虜になっていた。見城徹 三上雅博三上雅博 「シェフ」
何年か前に観たことがありましたが、記憶が曖昧だったので改めて観させてもらいました。
冒頭での登場人物達の気持ちを考えると観ていて胸が苦しくなりました。
シェフが厨房を後にする事となり、孤独の中で料理に狂うシーンには目頭が熱くなりました。そこからは痛々しくて見ていられませんでした。
このシェフが一度全てを失ってから、やっと物語は明るくなってきます。
古ぼけたフードトラックを舞台に作り出される「料理」の数々。そこに至るまでの思い。情熱。その旅の道中に起こる様々な出来事によって、登場人物それぞれの心が浄化されていく様に感じました。
夏休みが終わってしまう前の親子の会話に僕まで寂しくなってしまい泣いてしまいました。そこから先は涙無しでは観れません。感動しました。
この映画に出てくる料理は本当にどれも美味しそうに見えます。皆とても美味しそうに食べます。そしてキューバサンドが無償に食べたくなるのです。今風に言うと「飯テロ」です。ある意味、閲覧注意です。見城徹 三上雅博三上雅博 映画「シェフ」の中で、譲り受けた古ぼけたフードトラックを掃除していました。
先日「福や」を始めるにあたり、知人から別の居抜き物件にある厨房機器で使えるものがあったら譲ってくれると言う有難い話を頂きました。
台下冷蔵庫やガスオーブンを譲って頂きました。明るい場所で見ると汚れが酷すぎて絶望しました。全て分解して厚くこびりついた長年の汚れを曇りなく輝くまでひたすら磨くのです。若い子達にはもう捨てましょうと言われました。
映画の中でシェフの息子が汚すぎるトレーを洗いたくないとゴミ箱に捨てる場面と、ほぼ同じ事が起こっていたので凄く共感できました。
その厨房機器も今は大切にされながら福やで輝いてくれています。