伊坂幸太郎・原作、今泉力哉・監督[アイネクライネナハトムジーク]を今、試写室で観終わった。小さくとも自分の人生を懸命に歩んでいる人々の背中をそっと押してくれる映画。10年後の世界ヘビー級タイトルマッチ。その一戦に向かってそれぞれの人生が動き、収斂して行く。ラストに流れる斉藤和義の「小さな夜」が胸に染み渡り、いつの間にか温かい涙がこぼれ落ちる。今を、そして、これからを生きることをそっと静かに肯定してくれる。
主演の三浦春馬が素晴らしい。多部未華子、貫地谷しほりもいいが、恒松祐里の揺れる眼差しに痺れた。セコンド役のサンドウィッチマンの二人が見事にハマっている。ギャガ配給で9月20日全国ロードショー。
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