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見城徹

欅坂46のドキュメンタリー映画[僕たちの嘘と真実]について書く。 先ず、「サイレント・マジョリティ」はメッセージ性が強く、アイドルグループの歌詞として新鮮で挑戦的だった。ダンスも演劇的で初めて観た時、ピナ・バウシュの舞台を思い起こした。デヴューは衝撃的で、このようなグループを作り上げた秋元康に脱帽したが、薄汚れた大人である僕はその後、追いかけることはなかった。 それから何年か経った。[僕たちの嘘と真実]を観て驚愕した。これは平手友梨奈と平手友梨奈以外のメンバーの人生の物語だ。どんなに嘘を言おうと決して不愉快に思われない善良な少女たちと、どんなに真実を言おうと孤立する邪悪な少女の魂の交錯の記録である。両者ともその年齢の故に純粋であることには変わりがないが、両者は深く訣別している。その葛藤のスウィングの大きさが欅坂の魅力だと思い知った。そこには真剣に生きようとする少女が大人になる時どうしても通過しなければならない人生の残酷さが立ちはだかっている。欅坂の存在そのものが人生のドキュメンタリーなのだ。こんなグループはかつてなかった。ロックグループにもなかった。秋元康の意図したものは秋元康の意図を超えて、秋元康がそうなったらいいが、そうなったら手が負えなくなると危惧した領域まで突き抜けたのだ。真っ当な人生とはそういうものだ。全てを凌駕する。プロデューサー冥利とはこのことだ。この映画の持つ不安の根源を予見した秋元康に震撼する。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹

    それにワカモーレサラダ、コーンポタージュスープ、和風ハンバーグにハヤシライスでした。
    軽井沢[GUMBO]にて。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    石原慎太郎さんが今、ご存命で政治家だったら、バイデンのふざけた発言を一喝しただろう。今の政界にはそれを言う政治家が皆無。日頃は反米気取りのサヨクもダンマリ。石原さんは7年前、西側で起きている移民問題を「白人支配の終焉」と表現した。移民是認ではなく、世界史的潮流として捉えていた。

    https://x.com/arimoto_kaori/status/1787043485977342369?s=12&t=deZsFcuT_aKP_SIFoglSFg

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    僕の嫌いな[夢]について初めて少し語ります。
    18歳と27歳の時、中学時代からの夢が実現しました。しかし、若さ故の意気がりか、ようやく手に入れたその夢を自分から手放しました。そこに安住したくなかったのです。今でも時々、後悔します。そして、34歳の時、熱狂の末に手に入れた夢は年を追うごとに色褪せました。つまり、それらは実現してみると自分の生きるモチベーションにはなり得なかっだのです。勝手なものです。
    今、僕は幾つかの夢を実現したと思っています。しかし、それらは実現した後、そうか、これが自分の夢だったんだと気付いたのです。僕には今、果たし得ていない夢が3つほどあります。一番大きなものは僕が生きている内はに実現しないでしょう。現実は苛酷で、一つを得るためには一つを失わなければなりません。残りの年月を考えると
    切なくなりますが、どれを優先するか?は覚悟を決めた選択の問題になります。人生は長いようで短い。73歳になってそのことが胸に沁みます。
    今日の絶望を明日の苛酷に。夢は実現した後にそれが本当に自分の夢だったのか吟味して語るものです。結論はきっと人生の最後の日にしか出ないものかも知れません。

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  • 見城徹
    見城徹

    ↑ なり得なかっだのです→なり得なかったのです
    生きている内はに→生きている内には

    嗚呼、何というイージー・ミス!