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見城徹

塩野七生さんと2回だけ食事をしたことがある。30年以上前に五木寛之さんのイタリア旅行に同行した。当時、塩野七生さんはフィレンツェに住んでいた。宿泊していたヴィラ・サンミケーレというかつて修道院だったホテルで待ち合わせ、メインダイニングでディナーをご一緒した。翌日はご自宅を訪れ、塩野七生さんの手料理をご馳走になったのだ。勿論、五木寛之さんがいなければあり得ない食事だったが、そのイタリアの歴史に対する知見の広さと深さに感嘆した。その上、塩野七生さんは驚くほどざっくばらんだったのだ。ヴェネツィア共和国の1千年の歴史を描いた[海の都の物語]を愛読していた僕は敬愛する五木寛之さんと塩野七生さんの話にいつまでも浸っていたかった。塩野七生さんの家を出たのは午前2時を廻っていたと思う。自分がイタリアの歴史の中にいるような不思議で幸福な時間だった。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    久我 雄三久我 雄三
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    「ぼくのお日さま」
    監督・撮影・脚本・編集 奥山大史

    繊細で淡くて、温かくて、切ない。そして小さな勇気が残るとても素晴らしい映画だった。

    どこか塞がったように感じる日常の中に芽生えた何気ない気づきと、そこから始まるさりげない一歩。その一歩が、閉じていた日々に光を差し込ませ、いつの間にか明るい毎日に変えていく。

    逆もまた然り。ちょっとした食い違いと違和感が、瓦解を生んでしまうこともある。
    だけど、止まっていた時には生まれなかった、前に進んだり後退したりしたときに生まれた心の動きと残ったかけらが、また新たな一歩を踏み出す後押しになって、自分の世界が変わるきっかけにつながっていく。

    世界が変わるって何てことないきっかけかもしれない。そう感じさせてくれる映画でした。

    そう考えると残ったのは、小さな勇気ではなく、大きな勇気かもしれないなー。

  • 見城徹
    クワトロクワトロ
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    会社員こそ枠から外れろ!
    見城徹が語る[成功の条件]より

    見城さん、お洒落なジャケットをお召しですね。ジャケットの下が襟の高い白いシャツ。スッキリしたコーデが見城さんらしいなぁと見惚れております。
    秋の先取り素敵です‼️

  • 見城徹
    クワトロクワトロ
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    【まろ、ん?】
    大掴源氏物語 小泉吉宏 著 幻冬舎

    装丁の美しさも相まって、平安貴族の雅な世界に浸り男女の心の機微に触れる。そこをクスクスと笑いながらページを繰っていく。気がつけば主人公や姫君など登場人物の艶やかな場面が線で描かれた漫画の世界にぐいぐいと引き込まれていました。

    衣装など時代設定が丁寧で和歌や古文など学びもたくさんありました。一度は挫折。『源氏物語』など、もう無理だと思っていました。先ずは大掴み出来たのは第一歩。愉しい読書でした。

    『源氏物語』 の世界へ 誘ってくださった
    著者、見城さんをはじめ出版に携わられた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。