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見城徹のトーク
トーク情報見城徹 見城徹見城徹 目の前の利益に拘泥すると大概失敗する。目の前の利益のためにフォームを崩してもしょうがない。フォームを崩しても勝ちに行くのは場面を張る時ぐらいだ。例えばプロ野球。4回打席に入って自分のフォームでヒットを1本打つ。1打席は四球を選ぶ。無理に打ちに行かない。そうすれば3割3分3厘。それを毎試合積み重ねればもしかしたら首位打者だ。フォームを崩して無理に打ちに行くとその時は4打数2安打になっても、必ずスランプがやって来る。
サイバーエージェントの藤田晋も言っている。水の入った洗面器からどこまで顔を上げないでいられるか?その我慢が大事だと。
「無理は通すためにある」と僕は言って来た。それはここ一番の場面を張る時だ。
洗面器から顔を上げない我慢の時と場面を張る時。その2つの見極めが物事の正否を決める。見城徹 見城徹見城徹 ↑ 百田尚樹[地上最強の男]を読んだ時、僕はあまりにこの著作に圧倒されて、言葉も出なかった。僕のボクシング愛など何ほどのこともない。元ボクサーで現在は大ベストセラー作家の精神と肉体の膂力をまざまざと見せ付けられた。その時、僕は二度とボクシングのことは口しまいと決めたのだ。僕の語って来たボクシングなど自意識過剰の単なる自己満足に過ぎない。そう思い知らされた。
こうして今、書いているのはWBA世界ミドル級チャンピオン村田諒太のレビューに激しく心を揺さぶられたからだ。特に最後の8行は村田諒太が現役の世界ミドル級チャンピオンであるだけに腹に効く。[地上最強の男]という圧倒的な百田尚樹の著作の中で黒人初の世界ヘビー級チャンピオン[ジャック・ジョンソン]について書かれた5、6、7章は白眉であり、村田諒太を強く刺激し、感動させたことは間違いない。[地上最強の男]には100年にわたるアメリカの絶望と歓喜、葛藤と栄光が、ボクシングを戦う男たちの人間ドラマの中に見事に描かれている。これ以上のボクシングの本はもう二度と出て来ない。そう断言出来る。見城徹 鯖缶鯖缶 2022年7月8日
~安倍元総理が街中で演説中に銃撃される~
日本国民は誰もがテレビを観て我が目を疑った。
私は咄嗟にハワイにいるあの人が、こんな恐ろしいニュースを知る事がせめて1秒でも遅くなりますようにと願わずにいられなかった…。
「暗殺」
この本は記憶にまだ新しい日本を震撼させた元総理大臣が無職の一見何の設定も無さそうな男に撃たれた実際の事件をモチーフをしたサスペンス。
政治家が、警察が、はたまた宗教団体が複雑に絡まり合った陰謀かつ陰謀に驚くばかりの展開です。
私は読みながら何度もああ、そうだったのかと唸る。
そしていやいや、これはフィクションなのだと何回も自分に言い聞かせなくてはならなくなるほど物語と現実の境界線があやふやになるほどのめり込んでしまった。
最後はこの事件が冒頭の35年前の朝日新聞阪神支局襲来事件と繋がり、さらに意外すぎる展開に背筋にゾゾゾと凍りつく。膨大な取材をもとに描かれただけにリアルにしか思えないほど、妙に納得してしまう徹底的なディテール。
これはもう完全なる問題作で傑作でしょう。
これを書いた作者、世に出した出版社、ヤ・バ・イ。
あの事件からもうすぐ2年。
この本を読んで、改めてどうして安倍元総理が死なねばならなかったのかと思わずにいられない。
黙祷を捧げます。
[暗殺 柴田哲考作 ]読書記録