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見城徹

「ちひさな群への挨拶」 吉本隆明 ぼくはでてゆく 冬の圧力の真むかうへ ひとりつきりで耐えられないから たくさんのひとと手をつなぐといふのは嘘だから ひとりつきりで抗争できないから たくさんのひとと手をつなぐといふのは卑怯だから ぼくはでてゆく すべての時刻がむかうかはに加担しても ぼくたちがしはらつたものを ずつと以前のぶんまでとりかへすために すでにいらんくなつたものはそれを思ひしらせるために ちひさなやさしい群よ みんなは思ひ出のひとつひとつだ ぼくはでてゆく 嫌悪のひとつひとつに出遇ふために ぼくはでてゆく 無数の敵のだまん中へ ぼくはつかれてゐる がぼくの瞋りは無尽蔵だ ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる ぼくがたふれたらひとつの直接性がたふれる もたれあふことをきらつた反抗がたふれる ぼくがたふれたら同胞はぼくの屍体を 湿つた忍従の穴へ埋めるにきまつてゐる ぼくがたふれたら収奪者は勢ひをもりかへす だから ちひさなやさしい群よ みんなのひとつひとつの貌よ さやうなら

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    ikutamaikutama

    悪戦苦闘して本気で12歳の子供たちと向き合う。「課外授業 ようこそ先輩」を読み、いつも以上に繊細に、丁寧に対応する姿が目に浮かんだ。見城さんの真剣さが子供達を真剣にさせる。「本気」は伝播していく。
    あのバックグラウンドには、小学校での自身の辛い経験があった。傷つけ合ってでも、分かり合うまで向き合う。授業で本物の人間関係を体験した子供達。学校では教えてくれないことを個人の責任でやり切る。本物の覚悟を感じました。

  • 見城徹
    DAIKIDAIKI
    投稿画像

    五木寛之セレクションの最新刊が
    10月28日に発売されてたのを
    今ネットで知りました。
    なんと対談解説が五木寛之✖️見城徹
    となっており驚きました!
    見城さんがこの前トークしていて
    気になっていた対談とはこのことだったのか!
    今すぐ注文します!