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吉田真悟
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No.710 映画『ゴジラ-1.0』 監督、脚本:山崎貴 製作:山田兼司、 岸田一晃、阿部豪、守屋圭一郎 製作総指揮:市川南、臼井央、阿部秀司 <出演> 敷島 浩一:神木隆之介 本作品の主人公。日本に戻ってきた帰還兵で、空襲によって両親を失い、家も焼かれた状況の中で典子と出会う。 大石 典子:浜辺美波 両親を戦争で失い、敷島とひょんなことから出会い、ともに暮らすようになる女性。 明子:永谷咲笑 典子が抱えていた女の子の赤ん坊。典子が空襲の最中に他人から託された孤児。戦後、敷島の家で典子と3人で暮らし、1947年には幼児まで成長する。 秋津 淸治:佐々木蔵之介 機雷除去用の特設掃海艇「新生丸」の艇長。戦後処理の特殊任務を国から依頼され、敷島たちとともに行う。 水島 四郎:山田裕貴 「新生丸」に敷島とともに乗り込む見習い乗組員。 野田 健治:吉岡秀隆 「新生丸」の乗組員。元は技術士官で、戦時中は海軍工廠で兵器の開発に携わっていた。 橘 宗作:青木崇高 元・海軍航空隊の整備部。右に並ぶ者がいないほどの高い整備の技術を持つ。 太田 澄子:安藤サクラ 敷島が住む家の隣人。息子を空襲で失う。 堀田 辰雄:田中美央 駆逐艦「雪風」の元艦長。 板垣 昭夫:飯田基祐 東洋バルーン社の係長。 2023/11/28(11/23観映) VFXが上手くゴジラが今までと違ってかなりリアルであった。ぞっとするくらい怖い。放射能(熱線)を吐く直前の背中の光り具合がチェレンコフ光なのか、とても綺麗だった。こんな表現は実写版では無かった。 ゴジラという存在は、神や悪魔にも匹敵するが、今回は敗戦に打ちひしがれている日本にもたれされた、最悪の厄災という設定だった。そこがまず「うん?」となる。時には傲慢な人間に鉄槌を下す神でもあったのに。戦後すぐの関係からか自衛隊が登場せず、民間人の有志の力を結集してゴジラに一旦は勝利するわけだが、そこが理屈っぽくてついていけなった。 それ以外は文句のつけようがなかった。りっぱな戦争映画であり、ヒューマンドラマがあり、最後は不覚にも泣けてしょうがなかった。お決まりの音楽、音響でゾクゾクするエンディングなど、迫力満点で映画館でこそ観る映画だと思う。 うるさいやつとか、子連れに邪魔されながらだったが、気にならなかったと言えば嘘になる。なぜ映画館でポップコーンやズーズー音のでるコーラなぞを提供するのだろう?映画を冒涜していることが解らないのだね。まぁそれは置いといて。 演技の良し悪しは解らんが、安藤サクラの演じる戦前から家族を失って自分だけ生き延びた不幸な女性には引き付けられた。 神木隆之介と浜辺美波は朝ドラでよく見ていたので、いつものキャラで想定内であったが。😅

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千冊回峰行中!
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  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    No.733 
    『八日目の蝉』角田光代著
    (2007/3/25 中央公論新社)

    2024/05/14 
    (Amazon Audibleで3/19視聴)

    不倫相手の子供を衝動的に盗み出し、数年も連れ回す主人公に徐々に情が移っていくが、いつ捕まるのかと緊張感がずっと続いた。

    母親ごっごに付き合わされるが、決して不快ではない。子を守る母親として主人公の「希和子」になりきり、行く先々で世話してくれる他人の人情に触れ、逃亡生活をハラハラしながら追っかけて、最後は誘拐が発覚して捕まってしまい一旦ホットするも、今度は「薫」(子供)の目線でその後の第二章が始まる。希和子と同じような不倫をしてしまう薫に、またかといった諦めを感じる。

    希和子と薫の最後のすれ違いについても、やきもきしつつ諦めてしまう。
    そこで出会ったなら、お互いを十分に理解できただろうかな?

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    No.734
    『キングスマン ファースト・エージェント』
    『キングスマン』
    『キングスマン ゴールデン・サークル』
    3作品、3/20に観覧終了(Amazon Prime Video)

    本気で作った紳士の国の映画だった。
    何度も観たが、痛快で面白い。金をかけているのがよくわかる。
    そして人が簡単に死ぬため罪悪感がない。そこが良い。

    「ファーストエージェント」
    1914年当時(どこまでが本当か私にはわからないが)
    凶悪な「羊飼い」との死闘を終えたオックスフォード公が、
    英国国王ジョージ5世の協力の下、高級テーラー内に国家権力から独立した諜報機関「Kingsman」を作る話。

    ・イギリス国王のジョージ5世、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世、ロシア皇帝のニコライ2世がいとこ同士だったとは知らなかった。
    ・「羊飼い」を名乗る謎の男が世界を混乱させるべく秘密会議を開いていたが、ロシアの怪僧ラスプーチン、女スパイマタ・ハリ、ロシアの革命家レーニンといったそうそうたる歴史上の人物が登場する。後に世界を震撼させるキーパーソンたち。なのでなかなか、スケールの大きい時代がかったスパイアクション映画となっている。

    「キングスマン」
    キングスマンのメンバーの一人が冒頭で死んでしまい、その後任を危険な試験で選抜する。かつて自分の父がメンバーだったエグジーがもう一人の女性と選ばれるが、スマホを使い世界中を暴力的に洗脳する悪と戦うといった超アクション大作である。杖や傘などの独特の武器や防御アイテムが面白い。エグジーの成長と義理の父親との対決に鳥肌がたった。少年が一人前の大人にいきなりなってしまい、まぶしいのである。

    「ゴールデン・サークル」
    麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボスとの闘いがメインのストーリィ。
    麻薬に仕込んだ毒物により世界中がパニックになるが、すんでところで解毒剤を手に入れて世界を救うというお話。
    米国諜報組織ステイツマンとキングスマンの関係(バーボンやテキーラって太陽に吠えろか?)が近いのか遠いのかいまいちわからなかった。親しい仲間の死がさらっとしていて心に沁みた。

    新作が出たら必ず観るよ。

  • 吉田真悟
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    No.735
    『変な家』 雨穴著(2021/07/22 飛鳥新社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ホラー・サスペンス。
    緻密にデザインされたディテールは凄いの一言。
    本当に怖くなり鳥肌が何度も立ったが、引き寄せられて先を読みたくなる。
    中毒性がある本である。夜に一人では読まない方が良いな。おしっこ漏らしそうだから、映画は観ない(^^)/

  • 吉田真悟
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    No.736
    『変な絵』 雨穴著
    (2022/10/20 双葉社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ばらばらの不気味な話がどう合体していくのか?
    結末を知りたいのだが、恐ろしいし、不気味だし、躊躇しながら先を読んでしまう。一体誰が主人公?犯人?被害者?いびつな絵の意味が分かってくると恐怖が何倍にも膨れ上がる。
    最終章でやっと最初の絵の意味が分かり、主人公が分かって全部つながった。
    どえれー怖かった。
    夏にぴったりの本。

  • 吉田真悟
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    No.737
    『吉原手引草』 
    松井今朝子著
    (2007/3/1 幻冬舎)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/23に視聴) 
    身請けが決まった遊女・葛城が、幸福の絶頂に突然失踪する。多くの人のインタビュー(3人称多視点)でその事実が明らかになっていく。
    どうも、仇討ちが隠れているし、人情噺でもある。
    よくある形式だが、書くのは大変であろうと思う。
    いきさつを忘れてこの文章を今、書いている。はぁ。

    第137回直木賞受賞作と聞いて気になって古本屋で買った。大変面白かった。

  • 吉田真悟
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    No.738
    『夜と霧』
    ヴィクトール・E・フランクル著(2002/11/06 みすず書房)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/24に視聴) 
    極限の恐怖でも生還することが分かっていたからなんとか読めたがきつい本だ。
    人間の尊厳やプライドが粉々になったとき、人は何をしだすのか?
    人類全体の負の貴重な体験記録である。子孫に語り継がなくてはならないと思った。
    今日石で追われた人達が明日は別の民を蹂躙する。
    今、ガザで起きていることはこの本とは全く関係ないと思おう。人類の進歩はいつまで止まったままだろう。共通の敵が現れない限り、その連鎖は繰り返すのだろうなぁ。愚かなり

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    No.739
    『読書という荒野』
    見城徹著
    (2020/04/03 幻冬舎文庫) 

    2024/07/02 (Amazon Audibleで3/25に視聴) 
    読んだはずなのに覚えていないことだらけで愕然とする。見城先生のお祖父様は森鴎外の友人で高名な医者だったそうだ。今更知る驚愕の事実。多分忘れただけなのだが。

    いったん読むと、とんでもなく読みたい本が増えてしまう。いや、前回もピックアップしたはずだが、怠慢である。『罪と罰』、『邪宗門』から読んでみるか。

    そうすると『仮面の告白』、『豊穣の海』、『金閣寺』などはいつになったら読めるのだろうかな。細かく読書計画を立てなくてはならないなぁ。早く読めよ自分!

    読書が荒野になる日まで精進しよう