三上雅博のトーク
トーク情報三上雅博 MIKAMI 女将 三上喜穂子MIKAMI 女将 三上喜穂子 三上のマンションに伺った時、衝撃だった。
家にはトランクひとつで引っ越せるほどの物しかなく、クローゼットに入っている服は数枚で、ほとんど大量生産の安価な服。
賃貸マンションを借りる時も店から一番近い、という条件で内覧もせずに決めたらしい。
夏も冬もほとんど服装は同じ。真冬でもペラペラの短い靴下だったり、真夏でも長袖長ズボン。
電気やエアコンを付けたり消したりする概念はなく、電球は半分くらい切れていた。
どうしてなのか?と聞くと、そんなことは気にしたことがない、と言う。仕事さえできればよかったのだろう。家はあくまで仮眠所でしかなかった。
朝起きて水やコーヒーを飲むとかストレッチをするとかもなく、サンダルをパッと履いてすぐに出発する。他のことに気を取られることはなくまっすぐ店に行く。
朝起きてお店に行くまでの時間はわずか数分。
今まで本を読み、どうすれば仕事を向上させれるかを考え続けていた。憧れていたスティーブ・ジョブズのような生活をしている人がここにいた!と感激した。三上雅博 MIKAMI 女将 三上喜穂子MIKAMI 女将 三上喜穂子 今は体調管理を含め、その季節に着て欲しい服を目の前に置き、取りやすい場所にコーヒーなどを置き、水分補給をしてもらう。
マラソンランナーの給水所のような役割だ。- 三上雅博
三上雅博 僕には数ヶ月先に生まれた従兄弟がいた。
一心同体の様な感覚で生きていた。
腕力もあり運動神経も良く性格もやんちゃで勉強もそれなりにこなし、剣道も初段くらいまで行ったり、誰よりも最初に怖い所に飛び込んでいく。僕はそういう面で言うと、生涯負け続けながら彼とずっと一緒に育った。
僕がそんな片割れに得意な顔をできるのは
鮨しか無かったんだろう。
この世界に入ってから休みの日は朝から市場に行き、仲買さんに練習用の魚を1000円分位欲しいと言うとそんな若い衆は可愛いがってもらえるもので大量に残った魚をくれていた。見習いの僕が、その気になって鮨を握ったり刺身を切ったりして当時高校生だった従兄弟と昼からよく酒盛りしたものだ。
新しい技術を教えてもらったら自慢気に披露してた。
それを本当に驚きながら喜びながら食べてくれてた。