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ナナ散歩だよ
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櫻は散り際が    いちいち美しい… ひとひらの    風を誘う花時雨… たまゆらの恋も ほのかな酔いの夢飛行… 心騒ぐ春の七変化に   戸惑ひながらも     舞い散る晴れ舞台に  一期一途な華を想ふ   雨上がりの朝に ふと見上げた空の色が 淡いさくらいろに 染まっていたよ おはよう ナナ散歩だよ。

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ナナ散歩だよのトーク
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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    穏やかな毎日を
    五感で送っているけれど
    時々ハッとすることがある

    人と人との間には
    柔らかな
    深淵があるようだ

    すれ違う笑顔で
    壁は簡単に乗り越えられる
    声色は自由に投げ合える
    互いに幸せの結び目は
    いっぱい持っている
    けれど…

    ふとした瞬間に
    命が沈んでゆく…


    ちぐはぐな生を重ねて
    ひと巡りを迎えて
    ますます涙脆くなってきた
    隙間だらけのシナリオが
    風にめくられてゆく…

    昔の不始末が
    鮮明に追いかけてくる
    目を瞑ればますます
    息苦しくなる

    ギリギリのひとり芝居が
    終幕を迎え
    今は昔を滑り
    墜ちてゆく…


    …想いが現実を弾いている
    夢にまどろむ男が
    夢をたしなむ女に恋い焦がれ
    いつまでも憧れに似た後悔に
    浸っている

    とんちんかんな世間の悪戯を
    静かに迎え撃つ日々

    なんだか
    生きにくい世界に
    足を取られて
    いるが…

    神さまの息遣いと
    ナナの花衣に包まれて
    日常生活のフライパンに
    火を入れるのだ


    そうして
    一日の始まりを
    三たび迎える。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    他人を励ますことはできても

    自分を励ますことは難しい

    だから──というべきか

    しかし──というべきか

    自分がまだひらく花だと

    思える間はそう思うがいい

    すこしの気恥ずかしさに耐え

    すこしの無理をしてでも

    淡い賑やかさのなかに

    自分を遊ばせておくがいい


    『自分自身に』
           (吉野 弘)


    賑やかな庭先で
    新緑の息づかいを聴いている
    ………
      …………
      ………………

    天女の微笑み
       こぼれだす
      シンビジウムの花雫 …
    ひしめき合う小庭に
        降り注ぐ光の天(あめ)

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    約束の時間の朝を
    迎えるたびに

    生まれたての思いに
    興奮し始め
    浮き足立った願いに
    行軍し出す…

    繰り返し繰り返す
    人間関係の重い笑顔

    ふと思い立って
    取り崩す人生を逆算したら
    気持ちが楽になった

    世間を滑り降りた
    人見知りの天の邪鬼は
    ゼロとイチの言葉の幻想に
    時間を忘れた夢を見た

    雨音激しい世界が
    遠くで囁いている

    スプーン一杯の幸せを
    撹拌する日常生活が
    このとき始まった…


    755の神経衰弱
    めくった先の心模様
    ……………………
    ……………


    おはようの朝に
    雨上がりの傘をもって
    歩き出そう

    ナナ散歩だよ。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    夜中に目が覚めると
    やるせなさに落ち込み
    朝の目覚めの心地好さを
    逃してしまいそうな後悔を
    強く感じる

    夜はいつまでも
    過去と未来を断罪し続ける
    朝は瞬きひとつ
    今この現在をときめかせる

    僕に与えられた
    チグはぐな人生を
    こんな時間が游ぎ廻ってゆく

    心と身が
    悩みを打ち明けながら
    眠りの夢診断に
    再び取りかかり始める

    ゆっくりと
    眼を瞑ろうか
    きっと
    新しい世界が
    横たわっていることだろう
    きっと…
    ………………………



  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    裏と表
    建前と本音

    自分の眼を信じるしか
    心の安寧が保てなくなった
    、気がする…
    そんな自分の眼も
    仕掛けられた
    たくさんのフィルターの前で
    疑心暗鬼に陥ってゆく
    、気がする…

    ゼロとイチで
    世界は分断に向かい
    正邪を振り回す聖者モドキが
    単眼の信者を群がらせ
    勘違いを演出する

    つまらない舞台に
    恥も矜持もなくなった
    、気がする…

    ふと
    SNSのチャンネルに
    手をかけたまま
    ため息を飲み込んで
    一瞬
    立ち止まったものの
    群れの尻尾を
    確かめにゆく

    愛の薄いAi行進が
    本来の死と生の尊厳を
    踏みにじってゆく
    、気がする……


    ありのままの自然を
    迎え入れた小さな花が
    ひっそりと
     しかし力強く
    その生死を輝かしていることに
    ハッとする朝に思った…


  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


      曇り空の日曜日
    濃い緑の中の憂鬱
    静かにすり抜けてゆく迷い風…

    ひとつ 去り
     ひとつ  消え
      ひとつ   懐かしむ

    ひとりごとの夢芝居…
    ひとごとの紙芝居……

    微笑みひとつ見つけたら
    救われる気がする
    きっとね 。。。



  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    侃々諤々鳴り止まない
    生き方のシュプレヒコール

    喧々囂々ちぐはぐな声色に
    眩暈がするよ


    僕は静かに
    生命の願いに耳をかたむける

    そして
    導かれるように
    透き通った死の彼方へ
    ゆっくりと歩いてゆくんだ

    朝の光が降りてきたよ
    今日一日の幸せを
    抱えてね…


    おはよう
    ナナ散歩だよ。。。


  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    存在の変えられない怠さ…

    この体を蝕む言葉の
    重みに耐えられない笑みを
    軽やかに道化する…

    一方で

    、、おはよう ございます、、、

    あいさつを自然に響かせる
    ランドセルの笑顔たち

    ふと立ち止まって
    通りすがりの自分の顔を
    振り返ってみる

    終わりの見えない
    つまらない芝居の中で
    何か忘れものをしたまま
    言い訳を考えている
    路傍の石
    のようなものか……

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    ……………

    子ども達は
    それぞれ独立して
    離れて生活している

    神さまと
    気ままな生活に
    ありがとうの阿吽が
    異質なふたりを絆げている

    男と女の
    混沌とした愛の形が
    お互いの感謝の形へと
    変わってきた
    気がする

    今は
    言葉もいらない空気感に
    ふたりの生活は包まれている
    気がする

    喧嘩ばかりしていた頃が
    懐かしい
    諦めとは少し違う
    長い時間が生み出した
    異質なふたりの
    新たな始まりの結婚記念日

    これって…
    私の勝手な独り善がり
    …かも知れない。。。

    永遠を
    手玉に取る女神さまへ
    刹那に
    堕ちてゆくひと言を捧ぐ…