見城徹のトーク
トーク情報見城徹 三上雅博三上雅博 初めての方も、何度もお越し頂いている方も、色々な期待を胸に重い扉を開いてくれる。来店時、店内の照明は抑えてある。映画館やライブハウスがそうであるように、薄暗い方がこれから何が起こるのかと想像し、ワクワクすると思うからだ。せめてこの一瞬を共有し、目紛しい日常という戦場から解き放たれ、愛する人達と祝杯を上げてほしいから。店内に流れる音楽は坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」。皆が席に座り、飲み物が行き届き、準備が整うとその音は止まる。
暫くの静寂の後「THOUSAND KNIVES」が流れ出すと照明は完全に落とされる。一瞬の闇の静寂の後、音楽に合わせて全ての照明がパッとつく。世界が明るくなる瞬間だ。僕も僕の闇も絶望も、ここで光に変えるのだ。
僕は鮪が好きだから一番最初に食べてもらおう。だから今日も鮪で始まり、鮪で終わろう。一貫目の鮪を切り終えた頃に曲目は変わる。坂本龍一のアルバム「12」が流れる中で、僕は鮨を握り続ける。そして「Opus」の途中でコースのすべてを出し終える。「/04/05」が流れる頃には、人々はどんな思いで家路へと着くのか。僕は今日出会う人達に「感動」を届けることが出来るのか。


