見城徹のトーク
トーク情報見城徹 MiRAIMiRAI 石原慎太郎さんの作品は、どれも私の心に影を作る。常識の枠など関係のない狂気の先に見えてくるもの。生死を超える一線すらものともしない個のアウトライン。お前は自分の個のアウトラインを曖昧にし、打ち消して生きてきたではないかと。何かと本気で戦ったことはあるのかと、私に訴えかける。
石原慎太郎さんの小説は、いつも結末で読み手を突き落とします。読み手は心を置き去りにされ、絶望させられ、途方に暮れてしまう。そんな置き去りにされた心が、石原さんの小説(特に初期)を読む度に一つまた一つと増え、実は“花弁の様にひとつの中心に連なっている(江藤淳さんの言葉)”ような感覚が生じてくる。
私も見城さんに出会えたからこそ体感し、まだまだではありますが掴みかけている気がしているレベルです。石原慎太郎さんの小説の力は凄いね!