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見城徹

イギリスの不世出の名ラガーといわれたある選手が、ある大試合でタイムアップぎりぎりに逆転のトライを挙げた。大観衆は総立ちとなって歓声を上げたが、レフリイの無情のホイッスルが鳴り、寸前に反則がありトライは認められず、そのままノーサイドとなって試合は彼のチームの負けとなった。 しかし試合後も、あの時のレフリイの判定が正しかったかどうか、しきりに議論の的になったが、当の選手は、 「ラグビーの試合ではレフリイは神に等しい」 と一言いっただけで、彼は一切ものをいわなかった。当時のこととてビデオテープもなく、判定が正しかったかどうかは遂に判定されずに終ったが、人々はその惜敗に奮起して次のシーズンの彼の活躍を期待したが、第一次大戦が始まり、世の中はもはやラグビーどころではなくなった。 その戦争の最中、ある激戦地の野戦病院で、ある軍医が重症を負った一人の兵士を看護した。兵士の認識票を見て、医者は驚いた。ラグビー気狂いだった医師にとっては忘れ難い名前、かつてのあの大試合のヒーローが、この重症の兵士だった。 それを知って医師は看護に専心したが、傷は重く、遂にその兵士は死んだ。 彼の臨終の際、すでにファンと選手として相識る中になった医師が、かつての名選手に、何かいい残すことはないか、と尋ねた時、死に際の懺悔の聴聞を終った後、件の選手はかすかに唇を動かし、聞きとり難いほどの低い声でいった。 「あの試合のあのトライは間違いがなかった。レフリイが間違っていたのだ」と。 一生をかけた遺言としての、この言い訳を信じぬものがどこにいるだろうか。 ⬆︎ これが石原慎太郎[男の世界]の中の《男の言い訳》の文章です。 僕はこれを読んでラグビーを生涯やることを決めました。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    オジトモオジトモ

    ★シャトー・ムートン・ロートシルト2003(ラベルの画家はイラク出身のサーレフ・バラカート)

    ★ペロ・ミノ、ニュイ・サン・ジョルジ・ラ・リシュモーヌ ・ヴィーニュ・サントネール・キュヴェ・ウルトラ2014

    ★ルフレーヴ、シュヴァリエ・モンラッシェ 2010

    ★ルフレーヴ、バタール・モンラッシェ2019

  • 見城徹
    望月輝子望月輝子

    見城さん、
    私は見城さんが血肉化した言葉によって、
    どんな事が起こっても、
    何があろうとも、
    くよくよすることはあっても、
    立ちあがっていける力をいただいています。静かではありますが最期まで命を使い燃やし続けてまいります。
    日々感謝しています。
    ありがとうございます。

  • 見城徹
    見城徹

    おはようございます。11月7日。今朝も会員制の鮨店[mikami limited 50]、そのセカンドラインの居酒屋形態の[福や](ここは極上の鮨だけでなく、パスタやハンバーグ、カニクリームコロッケなど洋食も食べられます。勿論、誰でも店に入れるし、値段も安い)を経営する鮨職人・三上雅博がアップしてくれた2019年5月の僕の755をリトークします。↓

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    人間には2つの種類しかない。極限の努力をする人と極限の努力をしない人。苦しくて辛くて七転八倒しなければ努力じゃないんだよ。その上でその努力の質を常に自己検証する。何かを切り拓くのにそれ以外どんな方法がある?極限の努力をしたくない人はそれはそれでいい。人生の価値は人それぞれだから。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    極限の努力をやる人なんてあんまりいないんだよね。だから極限の努力をしている人は独走状態。普通の人は極限の努力なんてしないし、出来ない。だから普通の人。普通の人で幸せならばそれでいい。険しい道なんか選んだって毎日が辛く苦しいだけだ。見たこともない風景に辿り着きたければやるしかない。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2019年5月の親父の投稿のリトークです。

    極限の努力をする人間でありたい。
    茨の道を選ぶんだ。
    今日、僕は死んでもいい。
    そう思って仕入れをして、全身全霊を持って仕込みをする。
    今まで生きてこられた事がそもそも奇跡みたいなものだから。

    今日は心が透き通っています。
    感謝と涙が溢れます。
    皆様本日も宜しくお願い致します。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟
    投稿画像

    雨の日に買った本を晴れた日に読む。目には良いのだが精神的ディスレクシア(難読症)が治らない。

    この頃は耳から聴く方(Amazon audible)にシフトしているので言葉を覚えず、ますます馬鹿が加速している。