真波見城様。 12月中旬に「箱根0区を駆ける者たち」で書き込みさせて頂き、大晦日に読了し、今回の観戦に臨んだのですが、まさかこんな展開になるとは思いませんでした!帯に「感動のノンフィクション」とありますがそれだけでなく、選手同士の人間関係、選手とコーチや監督との確執「ここまで書いていいの?」と感じる、駅伝の裏側も書いてあり、これを読んでから観戦したらとても楽しめました。幻冬舎さん最高のタイミングです!
見城徹のトーク
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第2回『同級生』(2019.1.14掲載)
清水南高校で仲の良かった4人の同級生と1年に2、3回くらい静岡で食事をするのを十数年続けている。場所は葵区のカウンター割烹の店『ひでじ』。
静岡の季節の食材が店主の鈴木秀治さんによって小気味良く料理されて10品ほど供される。
春なら大井川河口の白魚。夏なら有度茄子の素麺。秋なら吉田港の太刀魚。冬なら平山の自然薯…。季節に関係なく〆だけは紫蘇風味の飯蒸と決まっている。支払いは僕。静岡の財界人もよく利用する店だ。
同級生は僕と成績トップを争った鈴木真琴、一緒に悪さをしたラグビー部の望月勉、体操部のマドンナ勝山由美子、陸上部のマドンナ高野みどり。
県庁や市役所、教師をリタイアした彼らと高校時代の思い出話に花が咲く。
秀治さんが料理を出しながら絶妙のタイミングで合いの手を入れる。日々、ハードスケジュールでビジネスに追われる僕にとってこの上ない癒しの時間だ。
365日会食が詰まっているがこの日程だけは6ヶ月前から押さえておく。
高校卒業まで小糸製作所静岡工場の社宅で育った。一生を清水で終えるものと思っていた。
今は歴代の総理や日本を代表する経営者たちとも会食をする。坂本龍一の事務所の社長も勤めている。遥か遠くまで来た。高校時代のままの同級生たちとの関係は心地が良い。去年12月29日で68歳になった。人生は最終コーナーを回った。つまり、ゴールが見えて来た。僕はどんな想いでゴールラインを駆け抜けるのだろうか?