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見城徹

見城徹(株式会社 幻冬舎 代表取締役社長) 昨日観た映画[日本独立]は圧巻だった。 敗戦から現在の日本国憲法が制定され、日本が占領下の国から独立国家になるまでを吉田茂、白洲次郎らを中心に克明に描きながら壮大な人間ドラマにもなっている。小林秀雄から吉田満まで登場し、とにかく1分も飽きずに面白い。 今の日本国憲法がいかにGHQ主導の元に急造されたものか?日本政府側の抵抗や葛藤は如何なるものだったのか?様々な事情を抱え、蛇行しながら日本国憲法はGHQによって見切り発車される。即ちGHQに押し付けられた日本国憲法は直ぐに改正すればいいという日本政府の妥協と戦術による産物だということが良く解る。日本政府は[日本独立]を優先せざるを得なかったのだ。最後まで立ちはだかった松本烝治国務大臣の信念に感動するし、吉田茂や白州次郎らの苦渋の選択にも共感する。伝わって来るのは国を想う男たちの献身と覚悟だ。あれから74年が経った。驚くべきことに日本国憲法は未だ改正されていない。 一人でも多くの人に観て欲しい。 [日本独立]は伊藤俊也監督。白洲次郎は浅野忠信、妻の正子に宮沢りえ、吉田茂は小林薫。松本烝治は柄本明。その他豪華キャストが熱演している。現在、公開中。これぞ、映画だ! 映画[日本独立]は三島由紀夫自決前のバルコニー演説に痛切に呼応している。 安倍晋三の憲法改正への悲願と無言で抱擁している。 三島由紀夫と安倍晋三にこの映画を捧げたい。 ※見城徹氏SNS【755】に投稿された内容にご自身による加筆修正を経て、お寄せいただきました。

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